美紀は家を後にしてとりあえず友達に携帯で連絡をした。
「大丈夫なの?私の家来なよ。お金持ってる?」
連絡をしたのは大学に入り1最初に出会い、今では1番仲のいい真美だ。
「持ってるよ。なんかごめんね。迷惑かけて…」
真美と話しをしているときに美紀はタバコに火をつけ一服した。
今夜は真美の家にお邪魔することになった。
何時頃着くとか連絡し終わった後、
美紀はタバコの火を消してすぐ電車に乗った。
そして、美紀は大きくため息をついて電車のいすに座った。
すると同時に携帯が鳴り美紀は携帯を手に取りディスプレイを見た。
「母」
そう表示された。
美紀はまたため息をつき鳴っている携帯をひざの上において鳴り止むのを待った。
しかし、鳴り終わったと思うとまた鳴りはじめる。
親は美紀が家を本当に出て行くとは思わずきっと後悔をしているのだろう。
美紀はそう思いながら親を少しでも安心させようとメールをした。
するとメールの返事は返っては来なかったが携帯が鳴り止んだ。
電車に乗って40分。真美の最寄駅に着いた。
美紀は真美についたことを報告しようと電車を降りてすぐ携帯を手に取りリダイヤルを押して真美にかけた。
携帯から聞こえる声が近くでも聞こえたので、美紀はあたりをみまわした。
すると真美はマックの中から出てきた。
「ごめんね。お腹減っていると思ってポテトだけ買ってきた。食べるでしょ?」
美紀は真美の乗ってきた自転車の後ろに乗って、
ポテトを食べながら色々話した。
美紀はもう笑うしかなかった。
でも、そんな美紀に対して真美はただうなずいて自転車を運転しながら泣いていた。
「なんでも相談してよね…。友達なんだから。
美紀がつらいとき私そばにいるから。独りじゃないからさ」
真美は運転しながらそう言った。
美紀はそんな真美の言葉に感動して後ろから抱きついた。
その状態が何分か続いてその状態のまま真美の家に着いた。
美紀は真美に抱きついていた手を離し自転車から降りた。
真美は自転車を自分の家に入れて家へと招いた。
「おじゃましまーす」
「わんわん!!」
美紀が家に入ると同時に犬が吠え玄関に向かって走ってきた。
「ただいま。チョコ、クレープ」
美紀は真美の家に犬がいるのは知っていた。
けど、真美の家に来るのも初めてで犬に会ったのも初めてだった。
美紀はただその犬を笑顔で見ていた。
犬をリビングに置いたまま美紀と真美は真美の部屋に入った。
真美の部屋はすごくシンプルにまとまっていた。
ベットに机、本棚にクロゼート。
必要最低限は部屋に置かない主義みたいだ。
真美は小さな折りたたみの机を出し、美紀を座らせた。
真美は美紀に飲み物を持ってきてくれるみたいで一度リビングに戻っていった。
何分かして真美はコップを2つ持って部屋に戻ってきた。
小さな机にコップが2個置かれ、真美と美紀は向かい合うように座った。
しばらく2人の間で沈黙が続いた。
そしてその沈黙する中、最初に真美が口を開いた。
「ねぇ、美紀の過去のこと教えてよ。今までどんなことがあったのか…。
美紀と両親のこともさ…。」
真美は美紀に優しく笑いかけそう言葉をかけた。
美紀は苦笑いし家族のこと、自分のそのときの気持ちもすべて…。
(詳しくは第一話にて)
真美はうなずきながら時々笑い、時々涙を流した。