-あの出来事を目にして、不安だけど私はまだ・・・先生のことが好きだった。
信じたくない。ただの噂だけならよかったのに・・・。
心の中は不安と先生への感情が常に葛藤していた。-
あれから先生からはその話をされることもなく、私が見たことも言わずに、
数日が過ぎた。
ただ、たまにする電話で私がさみしいし不安で辛いことを伝えると、
「好きだよ。」とか「いつもお前だけを想っているから。」とか言ってくれるけど、、、
今までの私なら先生のその言葉を信じれた。
でも、今の私は先生のその言葉が、会話が偽りにしか聞こえなかった。
そんな中、今日は前から約束していた遠出をして水族館へ行く約束をしている日だった。
先生とは駅で待ち合わせして、そこから先生の車に乗って水族館へ行くことになっている。
水族館はよく行く場所で、私達はそこにもう何度も足を運んでいる場所だった。
新しい魚が入ったわけでもなく、変わった様子もないいつもの水族館だったけど、
泳いでいる綺麗な魚を見ているだけで心が安らんだ。
それに、自由に動き回る魚を私は少し羨ましく思った。
ガラスに私は先生のことを考え、頭をガラスにつけると、
私の頭の中を読んだのか、一匹の魚が私の方にやってきた。
私は魚と目が合って、先生に今日色々聞こうと勇気をもらえた気がした。
帰りの車。
もう私の家も近くて、でも話をしたかったから近くの公園の脇に車を止めてもらった。
そして、私は勇気を振りしぼって女性と歩いているところを見たことを伝えた。
彼は動転している様子もなく、大人な振る舞いだった。
「あー、あいつは高校の同級生だよ。プチ同窓会があって、その帰り道だろ。
なーにそんなんで不安になってんだよ。俺、本気でお前のこと好きだから。信じろって。ほら。」
そう言って先生は私を抱き寄せた。けど…。私はもう信じられなかった。
「なんでそう先生は冷静なの!?私はそんなの信じられないよ。不安なんだよ。さみしいの!!
普段の連絡でそういう話一切してくれないし、連絡だっていつも私からだし…。
先生が遠く感じる。
デートだって堂々とできないのも嫌だし、私はあなたからの言葉を待ってたの。
でも、いつも私から…。もう信じたくても信じれないよ。。。」
そう言って私は助手席で手で顔を覆いながら涙を流した。
手では覆いきれないほどの涙が、顔から洋服へと落ちていく。
「色々、不安にさせてごめん。でも・・・。」
先生の言葉をさえぎって私は涙を流しながら自分の気持ちを素直に伝えた。
「ごめんなさい。もう私には耐えられないよ。もう前からそうだったの。
この関係が分からなくなってきて、でも私は先生のこと好きで…。
悩んで悩んで、先生の言葉を信じようって。
でも、やっぱりもう無理。信じたいけど信じれない、嘘の会話なんてもうやめよ。」
先生は悲しそうな顔をしていたが、私の気持ちを聞いて一粒の涙を流していた。
ごめんなさい。私がいけなったのかもしれない。先生の言葉を信じれなくなって。
でも、何も話してくれないあなたを知るには噂話しかなかった。
だから、噂を信じてしまった。
私は自分が傷つくことを恐れて、あなたを信じれなかったこと。
ごめんなさい。そしてありがとう。