RSウイルス感染症 大流行か

冬場にかけて流行し、乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の患者が、この時期としては異例のペースで増えていることから、国立感染症研究所は、これまでで最も大きな流行になるおそれがあるとして、手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。
RSウイルス感染症は、毎年、冬場にかけて流行流行する発熱や咳などの呼吸器症状を起こす病気で、主に乳幼児がかかり、初めて感染した場合は肺炎や脳症を起こして重症化することがあります。国立感染症研究所によりますと、今月18日までの1週間に、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者の数は1414人で、去年の同じ時期の2倍近くになっています。9月のこの時期としては平成15年の調査開始以降、最も多く、研究所は、これから冬にかけてさらに患者が増え続け、これまでで最も大きな流行になるおそれがあるとしています。都道府県別に見ると、大阪府が205人で最も多く、宮崎県が160人、東京都が126人、福岡県が100人など、関西や九州などを中心に患者が多くなっています。国立感染症研クは、例年12月か翌年1月で、冬季に向けた報告数の増加が懸念される。
RSウイルス感染症は、呼吸器感染症の一つで、上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。乳幼児の肺炎の50%、細気管支炎の50-90%がRSウイルス感染によるものとの報告がある。新生児や乳幼児が重症化しやすく、低出生体重児や、心肺系に基礎疾患のある人が特に重症化しやすい。主な感染経路は飛沫感染と接触感染で、同センターは、せきエチケットや手洗いの徹底が感染予防として重要だとしている。
ただ、感染力が強く、またRSウイルス感染症だと気づかない軽症例も存在することから、保育園などでの流行を抑えることは難しいとしている。