今年の中国春節元旦は2月3日です。(昨年は2月14日。来年は1月23日です)

2日が大晦日ですが、大晦日の中国習慣は年越し食事会と言う事で、家族全員で夕食を取ります。お金持ちは高級レストランの食事会、少しお金が有る家庭は常家菜と呼ばれる大衆食堂で、お金の無い家は家庭料理で夕食会です。全員が顔を合わせことを目的とした夕食会です。従って、接待づけの中国人もさすが大晦日の接待は皆無と為るわけです。

もう一つの恒例行事が花火です。除夜の鐘と同じように、0時を挟んで街中が爆竹・花火の煙で霞んでしまう位の大騒ぎとなります。

昨年のマンション大火災で市政府はマンション内での花火禁止令を出していますが習慣を変える事ができないのが中国人と思います。

爆竹は200連発以上の大音響物ですし、花火と言ってもおもちゃ花火ではなく、60連発程度の花火(千元以上の価格:1.25万円)がマンションの20~25階位の処で15m程度の大きさで華を開きます。マンションの下で打ち上げる為、当然小火も起こります。

食事に付き物の酒ですが、上海は中国の地域呼称では華東(かとう)地区と呼ばれていますが、華東地区の食事会等で飲む酒は紹興酒が多く、東北地区も広州地区も白酒というアルコール52度位の酒を常習します。

最近中国でもワインブームがおきているので少し気取った時にはワインを飲みますが、中国ワインはビネガーの様にすっぱく、悪酔いの種と思っています。

上海での紹興酒値段はピンキリで、スーパー価格では700cc一瓶価格は3元(37.5円=料理用紹興酒)~30元(375円)程度が一般価格です。しかし、陶器入りの紹興酒では一瓶が250元(3125円)もする物もあります。白酒は更に価格差が大きく一瓶7元(88円)~900元(1.125万円)位まで差があります。有名なマオタイ酒は投機対象にもなっており、40年物1瓶で20万元(250万円)~30万元(375万円)と想像を絶する投機値が付いているそうです。

こちらで生活していると年2回の正月になるため毎回帰国で忙しくなりますが、中国人の正月への思いは昔の日本の様にとても大きく、皆春節を楽しみにしています。

全ての会社公官庁もお休みですが、レストラン・スーパー・百貨店等の小売サービス業は休みなしです。勿論、警察消防救急病院は休みませんよ。

と言う事で、明日から8日まで帰国し、9日から仕事始めです。

何年も中華圏に居ると春節が明けて新年スタートという気持ちになってしまいますが、会社は勿論1月1日から年度開始です。

新年好!(シンネンハオ!新年おめでとう)と、挨拶習慣の無い中国でも春節時だけは挨拶があります。

帰国中、毎日ぺタを頂戴している多くの皆様にぺタ返しが出来ず申し訳有りません。

では又。