前回は話し途中で終わりにしてあり、『最後まで書け!』と思われたかもしれませんね。

毛穴の科学と言う内容は、某化粧品メーカーの文献を元に自分なりに纏めた物ですが、今日は本題となる「開いてしまった毛穴の修復=毛穴の収れん方法」をメインテーマとしてお知らせいたします。


中国4千年の歴史というお国柄か、民間医療については非常に奥が深い物が有ります。

又、医食同源という言葉も民間医療から出てきたと思われ、本屋には成人病予防の献立集等と言う本が一杯並んでします。

例えば、高脂血漿にはハスの葉を乾燥させてサンザシの乾燥した実と共に煎じて飲めとあり、私も3ヶ月ほど試してみました。効果がないというか、今まで以上の数字にならなかったのだから効いていたのかな?という状況です。

要するに、漢方薬で即効性のあるものは有りませんということがミソなのです。

だから漢方薬屋が大繁盛する???と言う事なのかな?とも考えてしまいました。


本題に入りましょう。

前回は毛穴を掃除する方法がメインでしたが、ゴミは掃除できたが毛穴内部外部の細胞がイボの如き状態は変わらないのですね。従って、掃除だけでは子供時代の肌は取り戻せません。

子供時代の肌とは、毛穴が不全角化していないと言う事です。専門用語で申し訳有りません。

以下が不全角の説明です。

不全角化・・・炎症や刺激などが原因となり、皮膚の細胞の分化・増殖が乱れ、角化の速度が異常に速まることにより、核が残ったままの不完全な細胞が肌表面に現れること。(正常な肌表面の角質細胞では核が消失している)


と言うことで私が注目したのは、西洋医学的な物を石鹸に入れることは医薬管理問題上好ましくない。

4千年の民間医療として安全性が歴史的に確認できている漢方素材を何とか石鹸に閉じ込め、不全角化した毛穴を治そう!という発想でした。(髭剃り負けで出来た毛濃炎の痕を治したいのです。)


冬虫夏草石鹸を作り、自身を実験台にして試用してみました。

① 椿油を主成分とし鹸化率90%で作った石鹸は毛穴の黒ずみ・不飽和遊離脂肪(脂性顔の原因)が可也早く

  改善できる。来年60歳になる老人の脂性の顔が(特に鼻周りやおでこ)2ヶ月程度で改善できた。(夕刻まで

  は脂性と言う自覚なし。ただし、夕食時位になると若干脂性を感じる)又、毛穴の黒ずみは2ヶ月で全く存在し

  ない。

② 毛穴の掃除は出来たが、不全角化した吹き出物の後とかは薄紫色だが小さくなっている。

   不全角化していない皮膚は子供時代の肌に近い状態であると自覚するが、他人からは「肌質が元々悪いの

で大きな変化は確認できない。ただし、以前と少し変わったことは認める」という評価です。

   即効性は無いのだから仕方ない!諦めずに使い続ける!


以上の試用により、自信を深めたことから現在数人にテストしてもらっています。

勿論!評判は良いです。


では何故不全角が冬虫夏草や甘草で治癒できるのか?と言う事を説明します。


冬虫夏草の成分と効能;プロリンという成分が重要!

プロリン効果;プロリンとは、アミノ基を持たないアミノ酸。イミノ基を持つ。

表皮細胞増殖促進作用やコラーゲン合成促進作用、保湿効果、コラーゲン修復作用があり、各種化粧品やヘアケア商品に配合されている。

プロリンと言うアミノ酸がコラーゲンに働きかけ痛んだ毛穴に収れん作用を起こす。

又、コラーゲンに働きかけしぼんだ肌も奥からふっくらしてくる。


甘草の成分と効能;グリチルリチンという成分が重要!

グリチルリチン効果;外用薬として急性や慢性の皮膚炎に対して効果を持っており、速効性はあまり期待できないが、連続使用しても副作用はほとんどなく、石鹸、歯磨、シャンプー、メイクアップなど様々な化粧品使われている。
具体的な肌への効果としては、炎症を抑え、肌荒れやニキビを予防することが期待できる

又、抗強い抗ヒスタミン・抗アレルギー作用があるので、炎症を抑え、かゆみなどをとり除きます。接触性皮膚炎、じんま疹、薬物疹などの症状に有効。


要するに、痛めてしまった肌(毛穴)は自然治癒と言う事は無理だという判断であり、西洋医学から出来た薬剤は

使いたくないので、即効性は無いが人に安全だと確証されている身近な漢方薬石鹸を作り始めた次第です。


冬虫夏草+甘草石鹸5バッチは12月1日解禁です。

不全角化した毛穴の収れん作用がどの様に出てくるか楽しみです!


日本では冬虫夏草はとても高額であり身近な物では無いでしょうが、甘草は身近な場所でも購入できる安い材料なのでお試し戴けるのではと思います。


繰り返しますが、『漢方薬には即効性は有りません。長期間の使用で効果が確認できます!』


漢方材料の煎じ方と煎じ水使用方法;

石鹸に投入する蒸留水で漢材を煮て煮汁を石鹸に入れれば完成です。

ただし、煎じる前に水道水で結構ですから一度漢材を洗ってください。

洗った後、2時間程度は蒸留水が入った鍋(どんな鍋でも可)に漬け込んで置いて下さい。

2時間(以上でも可)経過したら一度沸騰させ、その後は一番小さな火でコトコト煮ますが、鍋蓋を使用し蒸発水を鍋に戻すようにして下さい。蒸留水量が不足したら注ぎ足し焦げてしまう事が無い様にしてください。

煎じ時間は最低2時間以上です。(冬虫夏草の場合には4時間煎じています)


苛性ソーダ溶液を作るときの蒸留水に甘草の煎じ水を入れます。勿論レシピ規定量の水分量とします。

煎じた甘草水はほんの僅か茶系の色水ですが、苛性ソーダと反応すると信じられない位綺麗な黄色の水に変身します。

オイルの撹拌時にもこの黄色が出ていますが、出来上がった石鹸は少しベージュ系の色とは成りますが、違和感の無い、本当に薄い色のベージュです。

各種の色付けでも問題ありません。



以上非常に長文でした。

では又。