昨日お休みだったので、石鹸つくりの道具の写真を取りました。
石鹸つくりをなさている方に少しでもお役に立てばと思います。
一般的には、泡だて器・ステンレスボール・アクリルモールドや牛乳パックが有れば石鹸つくりの道具としては完璧ですが、石鹸に色付けする場合の道具というのは世の中にあまりません。
上海手作り石鹸友の会(SHSC)メンバーの中に創意工夫能力が非常に高いクロンボさんという会員がおり、各種の道具や、石鹸に添加する成分、例えば紫根草のアントシアニンを如何にして色として残すかとか、紫芋の紫色(アントシアニン)を如何に残すかと言う研究熱心な人であり、大変多くのアイデアを貰っています。
趣味の世界で画期的な道具を考案したのがクロンボさんです。ご本人に許可無く考案道具を公開しちゃいます。
石鹸道具紹介の初回として、撹拌から保温するまでに使用している道具を紹介し、第2回時に保温箱から出した後に使用している道具を公開する予定です。
① 泡立て器に換わる電動泡だて器
中国製の電動撹拌器。約2400円で入手。各種の泡立てが付いているが、やはりオーソドックスな針金製が泡
があまり残らずお勧めです。回転数も制御できるので、始めチョロチョロ中パッパから強烈撹拌を行い、最後
の方もチョロチョロで香料を投入します。
夏冬違う温度ですが、材料温度が55度~60度で撹拌を開始し約15分位でトレース完了。トレース完了後に
香料を投入です。
手動撹拌器は腱鞘炎が発症しますのでゴルフに影響する事を心配して電動を購入しました。
② アクリルモールド
自分で設計したアクリルモールドです。当社の取引先の加工屋さんで造ってもらっています。
1Lの材料が投入可能です。受け皿付きです。受け皿の中にティシューを入れて置くと洗うとき楽です。
9cm×9cm×20cmのモールドです。可也大き目の石鹸が使い勝手が良いので大きなモールドを設計し
ました。(使いきり時に石鹸が薄くなるが、面積の大きな薄いは新しい石鹸に貼り付けやすいのです。)
モールドの中に入っているのは色付け用デバイダーです。(後で詳細説明あり)
③ クロンボ作;色付けアクリルデバイダー
石鹸の色付けは、単色・マーブル・コンフェ(色つき石鹸をカットして入れる)・レイヤー(色違いの色材を上か
ら重ね入れる)と言うのが一般的ですが、縦に色を付けた石鹸つくりと言う手法は世界に無い石鹸と思いま
す。クロンボさんがこの新技術に挑戦したのがこの仕切り板(デバイダー)です。
アクリルモールドの中にこのデバイダーを入れておき、お好みの色材を隙間に注入して縦柄色つき石鹸を作
ります。色材の量や入れ方(多い少ない等)の工夫で面白い色柄の石鹸が誕生しますが、カット後でなけれ
ばどの様な柄が付いたのかは不明です。ただし何回もやっていると大凡の色柄を作り出す感が生まれてき
ます。楽しい道具であり、7色のレインボー石鹸なんて言う物も出来ますよ。
④ 上海U作;色付けデバイダー
②のアクリルモールドの中に入っていたデバイダーです。
クロンボさんがアイデアを公開する前に出来上がり石鹸をお披露目してくれました。
「どうやって作ったのか?」と考えた挙句自力で考案したデバイダーです。
クロンボさんのデバイダーは直線の色となりますが、このデバイダーは柔らかいABSという樹脂で作ったこ
とから、投入した色材がデバイダーを抜くときに動いてくれて湾曲した色柄が出たり、石鹸写真で公開したよう
な「うさぎ石鹸」が飛び出したりします。毎回楽しい作品(カットしなければ判らない柄)ができます。
以上が第1回石鹸つくり道具展でした。
では又。
上海Uでした。