先週は石鹸ラベルを公開しました。
つばき石鹸の油種内容と分量は写真でご理解戴いたと思います。
しかし、石鹸の材料比率を写真で公開してしまったのだから、具体的に内容を公開しちゃおうと思い書き込みを始めてしまいました。
つばき石鹸のレシピです。
油脂; 蒸留水;油脂重量の29%として223g
つばき油 :380g 30%量とはしません。理由:クレー等の顔料をお湯で溶くため。
ココナッツ油 :210g
シアバタ :100g
パーム油 : 40g
蜜蝋 : 30g 鹸化率;90%として102.1g投入
ひまし油 : 10g
合 計 770g ← 不飽和脂肪酸比率57.1%です。
油種と量をPCソフト上で決定してやると、指定した水分量と指定の鹸化率に基づく水酸化ナトリウム量が自動計算されます。便利です!
又、石鹸作りで非常に重要な石鹸の特性も自動計算されます。
油種と量によりオレイン酸やリノール酸といった不飽和脂肪酸の量も自動計算されますので、石鹸の特性が表示される仕組みです。
本レシピの石鹸特性; ←この特性が石鹸の命だと思います!
肌適性 6.8ポイント
洗浄力 7.3
気泡力 7.0
硬さ 7.1
くずれ難さ7.0
安定性 7.0
6項目共7ポイント以上で、且つ、6項目が余り大きな違いが無いポイントとなれば成るほど石鹸の特性は高まります。
又、肌がとても弱いと言う場合には気泡力値を落とし肌適性値を上げるということを任意で行えます。
上記レシピの肌特性は6.8ですが皆さん問題なく使用して頂いています。
(蜜蝋を少し少なくすれば簡単に肌特性は上がりますが、硬さとくずれ難さに問題がでます。と言う意味です。)
これ等の計算が自動で出来ると、油種を変更しても殆ど同じような石鹸が出来るようになります。
湿度が高いと石鹸が溶けだすことも有りますが、夏用と冬用では若干油種と量を変更すれば問題の無い石鹸が出来ます。
水分量では石鹸の溶け出しくずれやは調整できません。
冬虫夏草石鹸もこのソフトで計算した蒸留水量を冬虫夏草の煎じ水で置き換えただけです。
(2/3の量の水は通常通りオイルに投入しますが、トレース完了の10分前に残りの全量を投入します。やはり苛性ソーダで冬虫夏草の薬効が低くなると思っているからです。)
では又。