娘のこと⑥ 転院 | Rink with you

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気ままなひとりごと・・・

しばらく、この話を放置してきましたが
続きです…。
いろいろ、思い出すと書くのが進まなくて…
こんな話を見るのも嫌だと思う人は、どうかスルーパスしてくださいね。
あくまでも、娘が治療と闘った証として…。
私の想いと記録として書きますね…。


1月10日(水)

急な転院の話と私が不安に落とし入れるような事を言ってしまったので、居ても立っても居られない主人は、午前中、電車で来ました。
そして、駅まで迎えに行き、病院へ…

主治医からの説明が欲しいと娘の主人を通してお願いしてあったので、午前中だけど病院へ向かいました。

主治医の話は、やはり大学病院側の都合で急に転院が決まった事。
数値については、かなり悪い事は変わりなく、治療の効果が見られない事。
お腹の子どもの事もあるので、大学病院は産婦人科と連携できるので、万が一の対応がここの病院より出来る事…などの話がありました。



主治医の話の後、娘の顔を見に行きました。
血漿交換も早めにに始まっていて、少しだけ話をして、また、午後からは大学病院の方に行って待ってるからね…
と、言うような話をしました。


主人も主治医の話が聞け、娘の顔も見れて、少し安堵したようでした。

午後…
大学病院へ…


まだか、まだかと待っていたけど、救急車搬送だったので、なかなか会う事が出来ませんでした。
向こうの病院を救急車で出発する時には、娘の主人が送り出しを見届けてくれました。

娘は久しぶりの外の空気に触れ、喜んでいたと言う事でした。


長い間、待って…
やっと娘に面会できました…。
救急救命センターの病室です。


顔を見たとたん
「遅かったやん。3時半すぎからここにいたのに…」
元気そうな娘の姿に安堵しました…

が、

元気だったのは、後にも先にもこの時だけでした…


主治医の話も聞き、この時の話がわりと前向きな話で、ひょっとしてこのまま、よくなるかもしれない…と淡い期待を持ってしまいそうでした…。

主人も
大きな設備の伴った病院に転院し、娘も元気そうだったので、家にハツもいるので、夕方、また、電車で家に戻りました。



1月11日(木)


孫も9日から保育園に行ってます。
朝、保育園に送って、洗濯、掃除、買い物なども済ませて、病院へ…

面会するが
昨日と一転、様子が変わっていて
急に意識低下が激しくなったようで
意識朦朧としながら、血漿交換をしてました。

目の黄疸もきつくなってるようで
わかってるのか、わからないのか
「今、何時?」
「今、◯時やで…」
「◯時…」
おうむ返しには、言うが、わかっていないようす…。
何回も
「13分ぐらい…。13分ぐらい…。」
と言う言葉を繰り返す…


意識がかなり、朦朧としていたけど
売店で買ってきたレモンゼリーを美味しそうに食べてくれました…。

長時間病院にいましたが、あまり、状況は変わらず、血漿交換後、少しだけ話せたけど、また、すぐに意識低下…
アレルギーも出たようで…
処置をされて、寝てる状態で、保育園のお迎えのタイムリミットもあって、後ろ髪を引かれながら、その日は病院を後にしました。

昨日と、あまりに状態がちがい
転げるように悪くなる様子に驚くばかりの日でした。

何とか
上向きになって欲しい…
と、そればかり願っていました…。


1月12日(金)


この日は、娘の主人が早出で宿直の日だったので、午後から主人にも来てもらいました…。
朝は、保育園へ送り、その足で病院へ…。

昨日の様子から、少しでも回復してる事を願って行きましたが、やはり、かなりボーっとした様子でした…。
ゼリーも半分くらいで、昨日のような勢いがなくしんどそうでした…。
首の両側とも、紫斑がたくさん出ていて
状況の悪さを物語るようでした…


午後からの面会は、もう少し元気であるように願って、そこからショッピングセンターへ…

初めていく大型ショッピングセンターでしたが、何とか到着!!!!!!

そこで、頼まれていた娘のメガネの修理をしました。修理は無料でやってくれました。
そこで、私は明るい色の元気が出そうなビタミンカラーの眼鏡ケースを買いました。
これが、娘への最後のプレゼントになりました。

しかし、
この直したメガネもメガネケースも
意識低下の激しい娘には、何も必要ではなかったのかもしれません。
ただ、この時は、少しでも喜んでくれると嬉しいな…と言う気持ちだけだったのです。




午後、主人を駅に迎えに行き、病院へ…。
午前中より、少し意識がはっきりしてたので、少し安心しました。
少し顔を見て、主人とお昼ごはんを食べて、売店でお茶やゼリーを買って、また、病室へ行きました。

病室に行くと、
「買ってきてくれたばかりで、悪いんやけど、牛乳が欲しいから買ってきてくれる?」
と言うので、主人がまた、売店へ行きました。

「今日は、昨日よりはっきりしてるわ」
と言ってましたが、その日、その時間によって
本当に状態がちがいすぎるのですが、娘と会話ができたと言うだけでも、本当に嬉しかったです。

主人が牛乳を買ってくると、すぐに美味しそうに飲んでいました。
孫のお迎え時間もあるので、病室から出る事に…

「明日の午前中も来るから…」
と主人が言うと…

娘が
「死んでるかもわかれへんけどな…」
と…。
この時は、ニコニコ冗談で言っていたのですが、
この会話がちゃんとした意識の中で、
最後になってしまうなんて
思いもよらぬ事でした…。