療養日記   手術 | Rink with you

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気ままなひとりごと・・・

私、今までお産以外は入院した事がなかったし、骨折もした事ないし、まして、麻酔も歯医者さんでの経験しかない。
もちろん、手術なんてのも初めての経験!ガーン


入院する前に、麻酔科のお医者様から麻酔についての話や問診がありました。
全身麻酔…というだけで、ドキドキだけど、本人は寝ているからと目が覚めたら終わってますよ…
と言う話…。
で、麻酔は全身麻酔と硬膜外麻酔の2つをすると言う事で、硬膜外麻酔は痛み止めの麻酔で手術中も術後も使用し、痛みをやわらげるらしいです。

手術前日は、どこでも寝れるはずの私でしたが、寝たか寝ないかわからない感じでしたね。

絶食は午前0時から、絶飲は午前6時半まで…
手術は、午前9時からの予定で執刀は10時の予定でした。
朝、起きて、歯磨きも顔もあらったら、術着に着替え、むくみ防止のストッキングもはいて、時間がくるまでベットで待機…
主人も手術予定の1時間前に来てくれて、その時を待ちました。


時間になると看護師さんと共に、私と主人は歩いて、看護師さんの後を歩いて行きます。
やがて、術着を着たたくさんの方たちがいました。
お名前を言って下さったけど、全く覚えてません…(笑)
椅子にかけて、まず、名前と生年月日を尋ねられて、確認!
たくさんの承諾書を見せられて確認!
手術でどの部位を切除するのかも尋ねられて確認!

こんな風にして、一つ一つ確認して手術に臨むのですね。
万が一にも、間違いがあっては、いけませんものね…

少し前に、切らなくていい人の乳房を間違えて切ってしまった事件がありましたよね。
検体自身を取り違えたための不幸な出来事でしたよね。
やはり、こういう事は、念入りにやりすぎてもやりすぎる事はないのですよね…。


いろいろな確認が終わったら、手術帽をかぶって、歩いて手術室へ…
ここで、主人とはバイバイ!
軽く手をふって、別れました。

廊下にズラーッと、手術室が並んでいました。
全部でいくつあったのか、定かでありませんが、私は促されるまま、6番の扉に入りました。

ここが、手術室なの?
広い空間にポツンと小さなベット?
MRI検査室と同じで音楽がかかってる…
手術中も音楽かけたままなのかなあ~としょうもない事を思ってしまった!(笑)

「頭をこっちにして、寝てください」
と、言われて横になりました。

まずは、麻酔科の先生が背中から硬膜外麻酔をするべく、背中にまず、痛み止めの注射をして、管をいくのですが、私が何回も痛みを訴えるので、何回も場所を変えてトライしてもらったのですが、やはり、痛みがあり、これ以上無理をすると、神経障害を起こすかもしれないと断念する事に…
合計、三回トライしたので、そのたび、ブスッと刺される痛み止めの注射が痛かった~…えーんえーんえーん

手術前のこんな段階でつまずいてしまって、いいのだろか~?と、ちょっと、不安になりました。

まもなく、
「全身麻酔をしますよ」

おっ!
ついに、この時がきたか?
全身麻酔のかかり方って、どんな感じなんだろう?
と、少しワクワク…

口に何か当てられて
「はい、深呼吸してください…」

深呼吸したか、どうかも定かでなく、
まず、耳がぼわんと膜がかかったようになって、聞こえなくなったかと思うとともに意識がなくなったようです。


次に気がついた時は、
看護師さんに、
「○○さん、手術終わりましたよ」
と、ゆり起こされてる気がしました。
このあたりは、夢か現実がよくわからないのですが、看護師さんたちが、要領よく手術できましたね…なんて、話をしてるのが聞こえた気がして、無事終ったんだと何だか安心したのを覚えています。


本来は、術後はICU で、経過を診るのが普通のようですが、私は、初めからICU がいっぱいの状況を聞いていたので、その時の状況で考えると言われてたのですが、すぐに病室にかえされたので、術後もそう心配な状況では、なかったんだと、いいように解釈しました。
手術中の出血量も少なく、輸血もしないで済んだようでした。


背中からの硬膜外麻酔ができなかったので、点滴から痛み止めを…
たぶん、この副作用で、むかむか吐き気が続き参りました。
翌日の午前中まで、吐き気が続き、何回ももどしてしまい、1回噴水のようにもどしてしまい、看護師さんにえらい、お世話をかけてしまいました。

吐き気がやっとおさまり、そばにいてくれた主人ともやっと、話ができたような気がします。

そして、主人がびっくりぽん!な話を…

術後、先生からお話があります、と呼ばれたそうです。

そしたら、主人の目の前に、取り除いた臓器をデーン!と置かれ…
何の心の準備もなかった主人は、めちゃくちゃ驚いたそうです。
主人…めっちゃ、苦手なんですよ…
ドラマの手術シーンなんてあると、即効でチャンネル変える人なんです。
そんな人の前に、取り除いた臓器を見ながら先生が説明してくれて、何か、質問は?
と聞かれたそうですが、びっくりしすぎて質問なんて考えられへんかったと…

悪くないところは、きれかったけど、小さくても、癌はやっぱり色が悪かったと…
言ってました。
手術では、子宮、卵巣、骨盤まわりのリンパ節のいくつかを切除したのですが、手術前の検査通りの、結果だったようで、子宮内膜に半分以上浸潤しているので、抗がん剤治療をした方がいいと言う事でした。

昔、ドラマでよくありましたよね。
手術でお腹を開いたら、手のほどこしようがなかった…
みたいな事が…

今は、事前にいろいろ検査をするので、ほとんど実際と検査結果は相違がないんだなあ~と思いました。

術後、
「傷口もきれいですね…」
と、言われても
大きな傷口ですからね…

何年か経ったら、大丈夫でしょうが、今は、歩く私の姿を見て、主人は
「ばあさんみたいや」
とか、ついついお腹を手で押さえてしまうので、
「妊婦みたいや」
と言われてます。

まだ、しばらくは、のそりのそり歩いてそうです。