第二次世界大戦は、大日本帝国がポツダム宣言を受諾することで一応終わりを告げたのですが、そのポツダム宣言の内容を国民に教えていなかったように思います。
私も内容を教えてもらった記憶はありません。
ネットの記事で見れるようになる前は、おそらくほとんどの国民は内容を知らなかったのではないかと思います。
戦後の出発点であるポツダム宣言の内容をちゃんと教えないというのは一種のまやかしでしょう。
同宣言の8条には「・・・・ 日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国並びに我等が決定する諸小島に局限(限定)される 」とあります。
「我等=連合国」ですから、諸小島の領有権については連合国が決めるということですので、「本州、北海道、九州及び四国」以外の諸小島の領有権を放棄したと解釈せざるを得ません。
敗戦当時の連合国であった中華民国の地位を1971年に中華人民共和国が引き継ぎました。
尖閣諸島も「諸小島」の一つですから、日本側からその領有権を主張するのはポツダム宣言に反する行為ということになるでしょう。
また、北海道以外の「北方領土」などは存在しないはずです。
敗戦当時の大日本帝国政府構成員の最大の懸念は、天皇制の維持(護持)であり、「諸小島」の領有権などあまり重要ではなかったのでしょう。
天皇制維持と引き換えに「諸小島」の領有権を放棄したとも解釈できます。
尖閣諸島については、1990年代からマスコミが騒ぎ出したように思うのですが、ソビエト連邦崩壊でその脅威がほぼ消滅したので、アメリカ支配層が対中国で日本に鉄砲玉行為をさせるようになったのではないかと勘繰っています。
私はそれ以前にはそんな島があることさえ知りませんでした。
ありがとうございます