『頭の回転がわりかし早いんだね。』
と、言われると嬉しい。
いまいち「わりかし」ってどのくらいのレベルのことなのかわかっていないのですが。
「わりかし」ってどこの言葉でしょうか?
江戸の言葉でしょうか?
それとも西の方の言葉でしょうか?
まぁまぁのようなニュアンスですか?
ぼちぼち的なフィーリングですか?
いまいち説明しにくいんだけれど、まあそんな感じですね。きっと。
好きな国語でさえも、この程度の理解力で。
これがーー
とくに数学的な要素が絡むと「はぁ?」です。
歴史的要素が絡むと「ぷぅ?」です。
化学に物理、完全にわかりません。
家庭科の先生にはドがつくほど嫌われており、美術の先生には『ほんとに嫌い』と泣かれました。
そんなわたしの頭がいいはずもなく、回転だって、しょせんは「わりかし」です。まぁまぁも、ぼちぼちもそれに同じ。
体育の成績はよかったです。
ちなみにですが、体育の授業ではブルマーとやらを穿いており、苦手なマット運動の日には若い男の先生の目を利用 ?して、ブルマーの裾からちょろっとだけパンツをはみ出させるという、通称『ハミパンサービス』を実施。
バカでした。今更ですが。
しかし、若い男の体育の先生ひとりのハート? も射抜けぬ悲しきハミパン女。
さすがにマット運動の時は成績悪かったです。
現代国語は好きだけれど、古文が苦手だったわたしは、担任である古文の先生に質問しました。
『どうして勉強しなきゃいけないの?』
という質問に、
『それがわかるまで勉強すれば?』
と答えた先生。
しびれましたね。
その通りだと思った単純ユウコ17歳。
それがわかるまで勉強した……のかどうかは別として、
ただそのひとことで古文が大好きになるほど勉強したのは確か。
進路を決める時も、
『年間200回以上、海に行けるならなんでもいい』
と言ったわたしに、
『歌手になりたい夢はどうした?』
と真顔で言った先生。
そう、わたしが引くほどに真剣な眼差しで。
『歌手はやめた!あ、なれなかったが正しいな…』と、答えた。
『僕の弟が今度歌手デビューするんだよ。**って名前。ずっと夢を追いかけていた。だから、キミにもあきらめないで欲しい!』
『**? 先生と同じ苗字じゃん!』
『だから、弟がデビューするって言ったでしょ!』
『演歌歌手?なんだか売れそうにない名前だねー!』
『そういうこと言うなよ……』
先生ごめん。
そしてありがとう。
もうわたしの頭の中には、すでにサーフィンしかなかったのに、真剣に歌手になる夢を煽って?くれて。笑
『先生の弟が売れたら考えてやるよ!』
なんて上から目線。
先生、出会うのが2年早かったらなー。
まだ、海の魅力にハートを掴まれてないからなー。
歌手を目指していたかもなー。
もちろん、なれるなれないは別の話で。
数年後、本当に2~3年後、**は爆発的にヒットをかました。
言葉が悪いけれど、
(本当にヒットをかましたよ!)
というのがそのままの感想だった。
そして**は、昭和と平成をまたぎ、今の若い子たちも彼の代表作を知らない人はいないだろうというまでのヒットメーカーになった。
そんなことを思い出した昨日の夕方。
すでに暗いのに、ぞろぞろと学習塾に入っていく人たち。
がんばれ!
これから後輩になるかもしれない人たち。
わたしは、生まれ変わってもまた母校に通いたいと思っています。
で、先生。
先生の弟が売れ続けた今、
あの頃よりパワーアップされた勘違い女は、歌って踊れる町内会のカラオケクイーンとして暗躍?しています。
そして、お陰様で、先生の弟さんのお名前をよく聞くような場所で、大先生にご教授していただいたりしている、昨今。
