ただの文鎮もどきではありません 【横あけ型】 | 道具・パーツ屋さんのブログ

ただの文鎮もどきではありません 【横あけ型】

ジュエリー制作をしているとどうしても材料の残りが溜まってきます。


例えば切抜きをした後の板の切れ端とか中途半端に残った線など。


残り物を再利用する時に便利な道具を紹介します。


その名は、『横あけ型』です。


道具・パーツ屋さんのブログ-横あけ型

溶かした地金を流し込んで塊にする物です。


<仕様>


有効内寸法:12×24×193 mm   


溶解する量に応じて長・短 二種類の仕切り棒を調節してお使い下さい。

     


使い方をシルバーの場合で簡単に紹介します。


①残り物のシルバーからゴミやロウ付け部分など不純物を取除きます。


②チョコ皿にシルバーを入れ少量の硼砂を入れます。


③バーナーで端の方から溶かしていきます。


④全体に地金がぐるぐる回るまで溶かします。


⑤火を当てながらルツボつかみなどでチョコ皿をつかみあけ型に近づけます。


⑥その時あけ型も同時に温めます。


⑦準備が整ったら後はこぼさない様に注意しながら一気に流し込んで下さい。


⑧少し放置してから取り出し水に入れてなまします。


⑨後は、金床で叩いたり、ローラーで延ばしたりして形を整えて下さい。


<溶解のポイント>

チョコ皿は使う前に少量の硼砂をふりかけ、バーナーであぶります。


すると表面に硼砂がコーティングされ地金がこびり付きにくくなります。


あけ型に流し込む時は、素早く作業をして下さい。


特にシルバーは熱が逃げやすいので、作業が遅いと途中で固まったり


二重の層になったりします。



<余談>

他にも縦あけ型もあります。縦あけ型は、板状の物を作る時に使います。


縦あけ型のイメージとしては、少し厚みのある板が2枚重なり、


背中の部分に数ミリの隙間がある感じです。(分かり難い説明ですみません。)


もし縦あけ型に興味がある方はお問い合わせ下さい。色々資料を用意します。


ただ、横あけ型と比べるとかなり難しいと聞きます。


その理由として、表面積が広くなり地金が冷めやすく途中で固まりやすいとか


注ぎ口が狭く流し込みにくいなど。



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