\日本一簡単×わかりやすい/

天然酵母楽熟パン mrs.bread主宰のクープこと、吉武弘美です。

 

数年前から高級食パンが大人気ですね

どのお店も丸々1本で売られています。

ちぎったり、好きな厚さにスライスして食べれるのが

嬉しいですよね。

 

ところで食パンを数えるときに1斤2斤と数えますけど

どうして「斤」と言うようになったのか、ご存じですか? 

 

「1斤って具体的にどのくらいの大きさでどれくらいの量?」

と聞かれたら

「あれ?」ってなりますよね…??

 

「斤」とはどのような単位なのか

「斤」とは日本で昔から使われている重さの単位で

1斤は600gと定められています。

 

ここで疑問なのが…

食パンはイギリスから伝わったパンなのに

日本で昔から使われている重さの単位を使うようになったのでしょう?

 

ちょっと不思議に思いませんか?

 

私、クープが30年前にパン教室に通っていた時の話。

講師が「次回は食パンをレッスンです、お土産の食パンは1斤です。」

と告知されたんですね。

その時「1斤ってどれくらいの量ですか?」って聞いてみたんです。

そしたら両手で「これくらいの大きさです。」と言われたので

そんな説明ではわからないなあ…と思ったことがありました(笑)

 

そこで、今回は「斤」について紐解いてみたいと思います!

 

日本で昔から使われている尺貫法というのがあって

「斤」は重さの単位を表します。

1斤は約600gですが、パンの単位で使われる1斤は

イギリスのポンドを元にしているので

1斤は450gとなっています。

 

これは食パンが明治初期にイギリスから伝わったときに

当時の1個が約450gで、それが1斤と認識されて

食パン1個を「1斤」と数えるようになったそうです。

 

 パンの大きさや重さは、作り方や環境によって異なるので

毎回同じ大きさに焼き上げるのは至難の業です。

 

そのため日本のパン業界では

半斤を170g以上、1斤を340g以上

1.5斤を510g以上、と定めています。

 

現在は、1斤を350g~400g程度が一般的です。

 

 

 

写真のイギリスパンは、クープの工房で作っている1.5斤です。

窯伸びをしっかりさせてるので大きく見えますよね!

「斤」は重さの単位なので、大きさについては特に定められていないんですよね~

 

そんな当たり前に使っている「斤」の単位についての

不思議なお話しでした ^^

 

次回は食パンの「食」の意味や

食パンの「耳」の由来などもお話したいと思います。

 

それではまた~^^