【3話何故、動物に】

紙野は叫ばずにはいられなかった。
「聞いてた話と違いすぎませんか?」
ハブさんが口を開こうとするとボンと言う音と共に謎の煙に包まれるのだった。その煙はハブさんの隣にいたコユリをも襲った。
煙が晴れて、現れたハブの姿は変わっていた。
男性ではある。だが、何故かキツネの耳がはえ、尻尾まで生えていた。その肩にはリスが乗っていて、コユリの姿は消えていた。

紙野はツッコまずにはいられなかった。
「何で、急に動物に!?」
ハブさんは口を開く。
「それは俺にも分からない」

そんな風に大騒ぎしていると銀髪を腰まで伸ばしたクールな印象の美女がハブさんに声をかける。
「総支配人はどこだ?」
「俺の肩の上だ」
「このリスが総支配人?」
 美女はコユリスのほっぺをつつく。
「やめてくださいタイセツさん」

タイセツと呼ばれた美女はコユリスに話かける。
「総支配人、ラスボスが現れた。どうする?コイツを倒せばもしかしたら元に戻るかもしれない」 

ここまで読んでいただいた方に最大の感謝を