廃墟を歌う78  時山第一・第二発電所10

 

亡くなった長男が残した「廃墟游耽」を歌にしました。

(時山第二発電所06)

 

「魂を抜かれる前に外に出る抜けてしまえば戻るあたわず」

僕も魂を抜かれる前に出ることにしよう。

 

「転がった薬缶に焜炉台所廃墟に埋もれた調理器具散る」

と思ったら、外に台所を見つけてしまった。

 

「発電所男所帯の飾り無しコンクリむき出しお洒落な造り」

コンクリートむき出しのオシャレなつくり。

 

「ぶら下がる裸電球シンプルを究めつくした原初の明かり」

シンプルさを極限まで究めた照明。