廃墟を歌う73  時山第一・第二発電所05

亡くなった長男が残した「廃墟游耽」を歌にしました。

(時山第二発電所01)

廃屋の先にも川沿いにケモノ道が続いており、
「川に沿って北上」という情報のもと、奥に目指す第二発電所があると思い行進。

しかし、いくつかの残骸があるだけで、道が消えてしまった。
このまま強行してもよかったが、

遭難の二文字が頭をよぎり、いったん道路まで戻ることにした。

そこで地元住民を捕まえダメ元で尋ねてみると、みごと当たり!
やはり違う道だったらしい。危なかった・・

そして、指示された川沿いの林道はすぐに砂利道となり、慎重に車を進めること十数分、
落石やら倒木やら巨大な水溜りにはばまれ、車を諦め徒歩にてアタック。

そこからさらに十数分、美しい渓谷を眺めながら歩いていると・・

「美しい渓谷眺め行き行けば川の向こうに第二発電所」

出た!!
でも川の向こう側なんですけど!!

上流下流を調べてみるが、伝って渡れそうな場所もなく、
あきらめて靴を脱いで川へ・・

はだしで川を渡るなんて、何年ぶりだろう。
ふと、昔を思い出してしまった。

 

「靴脱いで川を渡ってたどり着く廃墟の正面漆黒の闇」

正面へ到着。
この漆黒の闇が、廃墟感をいっそう強める。
 

 

「入口の闇を抜ければ意外にも窓から差し込む光明るい

しかし中は思いのほか明るく、
窮屈だった第一発電所に比べスッキリしていた。