No367


転院して直ぐは車椅子で移動した。

だんだんトイレに行くのも煩わしくなり尿瓶を使うようになる。

これでは体力が落ちる。


専用の車椅子がないからだ。

しかし、環境のせいにしても何も解決しない。頭を使わないと…


取手が2つ付いた点滴棒がなければ、取手を上げて、胆汁タンクをぶら下げれば良いじゃないか!

点滴棒と杖があれば移動できる。

これで一人でトイレに行けるようになった。夜は尿瓶で妥協するが…

昼前には週2回のシャワータイム
我が子のような看護助手に介助してもらう。なんとそこは湯船付だ。
病人なのに〇〇〇ランドを思い出す。不謹慎きわまりない。
菌が恐いのでシャワーで済ませる。

入院すると若い女子と話せるから楽しい。

日勤の看護師がやって来て、松さんて〇市出身なんですね!
と声をかけられる。
大学病院ではあり得ない。
しばらく世間話をする。

更に、先日、他院でキャンセルした胃カメラを受けられることになる。
院長に頼んだら来週の火曜日に予約を入れてもらう。これも予約でビチビチの大学病院では出来ないこと。

患者が少なくて、病棟も病室も静かなので、ゆっくりと静養できる。
小さな病院には設備を上回る何かがあるのかもしれない。

早く胆汁がべっこう飴のような黄金色に戻らないかなー


(次回に続く)