No170

妻と二人で大学病院へ
治験以来だから3年振りだ。
まず、放射線科に行く。

主治医は先週末から今日までの体調を確認。痺れが出たので整形外科の判断を仰ぎたいとのこと。
放射線を当てる前に外科的に腫瘍を除去するか判定するそうだ。

腎臓がんに対する放射線治療は痛みは軽減出きるが腫瘍の抑制効果は薄い。腫瘍を除去してから放射線を当てるのがセオリーだ。

大学病院は各医局のタテ割りなので横の連携が不十分なのだろうか?

餅は餅屋。これで二度目だ。

治験終了のきっかけは私の自衛隊札幌病院の受診。それを聞いた主治医が治験終了を判断した。黙っていたら恥骨骨折したかもしれない。

今回も1月10日の造影CTで#11胸骨に転移があった。その事実を知ったの5月28日。尿管結石も症状が出た後に石があることを聞いた。

もう少し早く知っていたら結果は変わっていた。治験じゃないから、大学病院だから、じゃ済まされない。

整形の新規受付をして全身のレントゲンとMRIを撮る。ロキが切れて太ももに痛みが走る。スクワットや階段登り後の筋肉痛に似ている。
MRIの騒音が気にならないほどの痛みが30分ほど続く。地獄だった。

整形主治医はMRI画像を見せながら詳しく説明してくれた。

今回は妻にも一緒に聞いてもらう。

主治医は言う。

予後3ヶ月ならリスクがある手術はしない。でも、少なくとも1年以上なら手術をした方が良い(予後という言葉が気になる。余命なの?)。

手術しなくても麻痺しないかもしれない。手術したから麻痺するかもしれない。でも、それは分からない。

やらずに後悔するより、やって後悔した方がましだと私は思った。
妻も考えは同じ。
まるで治験の時のデジャブだ。

腎臓がんの腫瘍を摘出するとかなり出血する。このため、術前に血流を止める処置が必要と説明を受ける。「痛い」という言葉が聞こえた気がした(妻も聞いたから、多分、痛いんだろう。嫌だイヤだ)。

手術は5日(金)に決まった。
術前の心電図と胸部レントゲン
これで終わりと思ったら血液・尿検査、最後は造影CTを撮る。
太ももの激痛が限界に達していた。

看護師による面談
電カルを見ながら次々と質問する。あれが病院内で共有されたら完璧な診察が出きる。でも、こんな経験は初めてだった。

次はイケメン薬剤師が、手術前後の投薬について説明してくれた。

それでも腹は減る。
最初の夕食を完食する。

最後は、ちょっと小太りな整形外科医の診察。足の麻痺や歩行状況等を確認する。造影CTやMRI通りとの診断を受けた。

落ち着いた頃、会長に電話した。
なんとか私と面談したがったが、コロナのご時世なので家族との面談はシャットアウト。洗濯物さえ看護師を通して渡すことになっている。

同室の方々も2ヶ月家族と会っていないと言っていた。私の場合は単身赴任で慣れている。母と二人で生活する妻のストレスが貯まらないと良いのだが…

妻に電話したら、他人の心配しないで自分の治療を考えろ言われた。

ジジイのイビキと寝言がうるさいので眠れるか心配だなー

(次回に続く)