ニューヨークへやってきて一番最初にしたのは、

「歌える場所を見つけること」

いきなりボディートークや他の療法のセミナーに行き、
お互い練習セッションをするにはまだまだ自分の英語に不信感がありました。
もともと基礎をつんできた世界共通の音楽の世界なら、語学に多少難があっても、
感覚でレッスンについていけると思い、最初に声楽の先生を探しました。

とはいえ、1、日本人のコミュニティの中で英語を使わず生活する
     2、英語も日本語も使うところで生活する
     3、日本人であることは忘れて、家以外は英語だけで生活する

の中で、将来日本で生活することになるわたしが選んだのは2。
そして声楽のレッスンは英語で受けたいと思っていました。
何しろ英語のスキルアップのためにも音楽のレッスンを受けたいと思っているんですもの。
ところが、情報を集め始め、コーラス団体も見学したりしたのですが、
ピンときたのは日本人で在NY12年の伊達路子先生でした。
ほんとうに偶然。でも、ぜったいこの人と感じたので、連絡をとり、初回のレッスンをお願いしました。
最初のレッスンでは発声の仕方の違いに戸惑い、「わたしの声どうなっちゃうの?」と恐怖が走り、「自分の知らないこと」に対する恐れをたっくさんの人が持っていることを思い出しました(笑)

とはいえ、わたしは思い切りがいいので、同時に探していたコーラスグループに入るのはやめて、伊達先生の個人レッスン一本でとりあえずやってみることに決定。
あくまで直感での選択です。
それから5ヶ月、声楽ってそれほどすぐに成長するものではないのに、
過去の自分の録音と比べてもはっきり前進しているのがわかります。
ジュリアードのイブニングディビジョンをこちらにきてすぐに受けるつもりになったのも、
伊達先生の指導を受けたからです。
レッスンを受ければ受けるほど、変わっていくのです。
五ヶ月後の今は、中音域にあったん難点がなくなり、
コロコロ転がるコロラトゥーラ部分も安定しました。
今は歌うことの自由を手にいれ始めた気がします。


伊達路子先生は声楽家で指揮者でもある、Franco Bertacci師の指導方法を学んでいます。
(彼はメトロポリタンオペラの歌手たちの声の指導もしていらっしゃいます。
特に3800人入るメットで歌うのは至難の技。無理をして、あるいは自分に合わないレパートリーで声を壊す歌手もいますが、その修正を図ってくれる先生なのです)
路子先生は指導者として彼の一番弟子。
また、Franco先生の指導をさらに分かりやすく、オリジナルなカスタマイズもしています。

声はいくつものサウンドの重なりでできており、その倍音によって声の広がりがでることなど
様々な角度で声を育てて頂けます。
7年間ならった国立の音楽大学の先生方とはまったく違う発声です。
日本の声楽の発声では伸び悩んでいる方、あるいはさらに前進を望まれる方には
ぜひ伊達先生のレッスンをおすすめします。
とくに日本のアマチュアの歌大好きな方々は、ニューヨークでメトロポリタンオペラを鑑賞に
いらっしゃる方がいらっしゃるので、その時足を伸ばして伊達先生のレッスンを受けにいらっしゃったらいかがでしょう。
もちろんニューヨーク近辺にお住いの方にも、心底おすすめします。

連絡はまずは、ayamepurple⭐︎gmail.com
⭐︎を@に変更して、伊達先生へメールをお送りください。

経歴
岡山県出身
東京藝術大学卒業
マネス音楽院修士課程修了
ニューヨーク在住

michi