タイトル:障がい者でもがんばります!新しい1歩 ②作成者 中馬寛泰
ジャンル:ヒューマンドラマ
時間:60分
第102話 「福利厚生」
登場人物
眞(まこと)(32)山手中央署の障がい者警察官。交通事故で左足に障がいを持つ。
ユウ(22)眞の同居家族。保護家族で路上生活者だった。
ゲンさん(45)眞の先輩刑事。
ポチ(3)眞の飼い犬。雑種犬。
ミハイル(28)眞の居候。ロシア系外国人。
○東京都渋谷区代々木公園ー早朝
〇「法定福利」と「法定外福利」がある
「福利厚生」という言葉を調べてみると、「福利」は「幸福と利益」、「厚生」は「豊かな生活」ということを意味する。
2005年度(2005年4月~2006年3月)の動向を具体的にみていくと、企業が負担した福利厚生費は従業員1人1ヶ月平均で10万3722円なっていた
眞◇内容は、法律で義務づけられた社会保険や雇用保険のほか、社宅や寮、社員食堂や給食、売店、運動場、保養所などのレクリエーション施設のようなものをはじめ、病院・診療所、健康相談、カウンセリング、文化・体育活動への援助、慰安旅行、制服や作業着の支給、さらには退職金制度、財形貯蓄制度、共済会制度から慶弔見舞金、住宅補助制度、能力開発補助制度、諸手当など、非常に幅広い項目が存在している
ゲンさん◇健康保険料、介護保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、労災保険料、児童手当拠出金、労働基準法上の休業補償のうち、企業が負担する分がある
場面:東京都渋谷区代々木公園ー早朝
眞(心の声):(公園を散歩しながら)福利厚生って、働く私たちにとって本当に大切なものだよな。会社が提供する福利厚生は、私たちの生活を豊かにし、仕事のモチベーションにも繋がる。でも、それだけじゃない。こうしてポチとの散歩の時間も、心の健康には欠かせない福利だ。
ポチ:(尻尾を振りながら)ワンワン!
眞:そうだね、ポチ。君と過ごす時間は、私にとって最高の癒しの時間だよ。
ユウ:(眞に近づきながら)眞さん、今日も早起きですね。私もこの公園が大好きで、ここに来ると元気が出ます。
眞:ユウ、おはよう。公園はみんなの福利厚生の場所だよね。自然の中でリフレッシュできるし、人々との交流も生まれる。
ミハイル:(ロシア語で)Доброе утро! (日本語で)おはようございます!眞さん、今日もいい天気で気持ちがいいですね。
眞:ミハイル、おはよう。ロシアではどんな福利厚生があるの?
ミハイル:ロシアでも、日本と同じように、会社によって様々な福利厚生があります。でも、日本のように細かく整備されているところは少ないかもしれません。
ゲンさん:(眞たちに合流しながら)おはよう、みんな。福利厚生の話をしてるのかい?私たち警察官にとっても、福利厚生は大事なものだ。特に、ストレスが多い仕事だから、心のケアは欠かせないね。
眞:そうだね、ゲンさん。私たちのような仕事をしていると、心の健康を保つためのサポートが必要だ。会社が提供する福利厚生は、私たちが健康でいられるための大切な支えなんだ。
ゲンさん:それに、法定福利だけじゃなく、法定外福利も充実していると、社員の満足度は高まる。それが、結果として仕事の質にも反映されるんだ。
眞:福利厚生は、単にお金の問題じゃない。私たちの生活の質を高め、仕事への意欲を促進する。それが、真の福利厚生の価値だよね。
ユウ:私も、路上生活をしていた時は、こんなに安定した生活は夢にも思わなかった。眞さんやゲンさんのおかげで、新しい人生を歩むことができています。
眞:ユウ、君の言葉が私たちの仕事の意味を改めて教えてくれるよ。福利厚生は、人々の生活を支え、社会全体の幸福に貢献するんだ。
ポチ:(眞たちを見上げながら)ワンワン!
眞:そうだね、ポチ。私たちの幸せは、お互いを思いやる心から始まるんだ。
全員:(笑顔で)そうだね!
場面転換
眞:(オフィスで)福利厚生って、本当に多様な形で私たちの生活に影響を与えているんだな。今日も一日、この福利を胸に、仕事に励もう。
場面:山手中央署ー午後
眞:(デスクで書類に目を通しながら)この盗難事件、なかなか手がかりがつかめないな…
ポチ:(眞の足元でじっと何かを感じ取っているように)クンクン!
ユウ:(眞に近づきながら)眞さん、ポチが何か嗅ぎつけたみたいですよ。
眞:え?ポチ、どうしたんだ?
ポチ:(盗難現場の写真に鼻を近づけ)クンクン!ワンワン!
ゲンさん:(興味深そうに)おや、ポチが何かを見つけたか?
眞:(写真をよく見て)これは… 現場の写真に写っているこの靴跡、ポチが嗅ぎつけたのかもしれない。
ミハイル:(驚きながら)ポチが犯人を見つける手がかりを提供してくれるなんて、まるで探偵犬だ!
眞:(ポチを撫でながら)よくやった、ポチ。君のおかげで、この事件を解決する大きな一歩を踏み出せそうだ。
場面転換
場面:代々木公園ー夕方
眞:(ポチと一緒に散歩しながら)ポチ、今日は本当に大活躍だったね。君の鋭い嗅覚がなければ、あの手がかりは見逃していたかもしれない。
ユウ:(笑顔で)ポチは、眞さんの大切なパートナーですね。
ゲンさん:(頷きながら)ああ、ポチはただのペットじゃない。彼はチームの一員だ。
ミハイル:(感心しながら)ポチは、私たちにとっても家族のようなものです。彼のおかげで、今日は良い一日になりました。
眞:(ポチを抱きしめながら)そうだね。ポチは、私たちの福利厚生の一部だ。彼は私たちの心を癒し、時には大きな助けにもなる。
ポチ:(嬉しそうに)ワンワン!
全員:(笑顔で)ありがとう、ポチ!
場面:山手中央署ー昼休み
ミハイル:(ポチと遊んでいる)ポチ、フェッチ!
ポチ:(ボールをくわえて走り回る)ワンワン!
眞:(微笑みながら)ミハイル、ポチと遊ぶのが上手だね。
ミハイル:(笑顔で)はい、ポチは私の大切な友達ですから。彼と遊ぶ時間は、私にとっても癒しの時間です。
ゲンさん:(近づいてきて)おや、ミハイルとポチが楽しそうに遊んでいるな。
眞:そうですね。ポチもミハイルも、互いに良い影響を与え合っています。
場面転換
場面:眞の自宅ー夜
ミハイル:(ポチを撫でながら)ポチ、今日も一日お疲れ様。君がいると、日本での生活がずっと楽しいよ。
ポチ:(ミハイルの隣で横になり)クゥーン…
眞:(二人を見て)ミハイル、ポチとの関係は特別だね。君が来てから、ポチも明るくなったように感じる。
ミハイル:(感謝の気持ちを込めて)眞さん、ありがとうございます。ポチは私にとって、家族のような存在です。彼との時間は、私の心を温かくしてくれます。
ゲンさん:(加わりながら)ポチは、ミハイルにとっても、私たちにとっても大切な存在だ。彼は、私たちのチームの一員であり、友達だ。
ユウ:(ニコニコしながら)ポチは、私たち全員にとっての宝物ですね。
ポチ:(みんなを見上げて)ワンワン!
眞:(ポチを抱きしめながら)そうだね、ポチ。君は私たちの心の支えだ。
全員:(ポチを囲んで)ありがとう、ポチ!
エンド
この台本はフィクションであり、実在の人物、団体、事件とは関係ありません。