タイトル:好奇心が加速する ローリング765① 作成者 中馬寛泰
ジャンル:ヒューマンドラマ
時間:60分
ページ数:?
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第9話 「Mulholland Drive邦題マルホランド・ドライブ」
登場人物
①障が者人気映画ブロガー愛車Look765:マサル
②ブロガー兼秘書(マサルの) ユウ マサルに密かに恋心を抱いている。ジェンダーレス
③リョウ(28)「サガン」のオーナー、愛車キャノンデール Cannondale/(トラック)迦陵頻伽
映画に詳しく、毎週金曜日にラジオで映画コーナーを担当している。
④ミキ(26)ユウの親友。ユウのブログの編集者兼カメラマン
○yokohamaー映画を観終わって
マサル◇英BBCが選んだ「21世紀 最高の映画100本」でベストワンに選ばれれた映画だ
リョウ◇「回想録と空想」と デイヴィッド・リンチが監督と脚本…
マサル◇まあ前置きはいいとして
リョウ◇今回は髪型髪色を変えるので役柄と名前は覚えたほうがいいって噂だったぞ
ユウ◇私みたい
マサル◇叔母はいつの間にか死んでいて訃報はカットされる
ユウ◇訃報はカットされただけじゃないの
リョウ◇交通事故で転がり込んだリタ(カミーラ)のち不明な記憶回復からから監督と結婚をするストーリーだな
マサル◇カミーラが青い鍵でボックスを開けベティも殺し屋を依頼して青い鍵を手に入れ幻覚に悩まされる
リョウ◇David Lynchの作品は無茶ぶりが多いから1回でエンディングになると思わかったな
マサル◇映画館で拝見する作品ではなく、きっと未完成品だよ
○yokohamaー朝食
マサル、ユウ、リョウ、ミキは「サガン」で朝食をとっている。マサルはユウに映画の感想を聞く。
マサル◇ユウ、昨日の映画はどうだった?
ユウ◇えっと…すごく深いと思ったけど、正直よくわからなかった…
マサル◇そうか。でも、あの映画はわからなくてもいいんだよ。感じるものがあれば。
ユウ◇感じるもの…?
マサル◇うん。例えば、あのベティとリタの関係は、あなたにとってどうだった?
ユウ◇あの…二人は…恋人だったの?
マサル◇そうだね。でも、それだけじゃない。あの二人は、夢と現実の間で揺れ動いていたんだ。
ユウ◇夢と現実…?
マサル◇そう。あの映画の最初の方は、ベティの夢なんだ。彼女は、ハリウッドに来たばかりの無邪気な女優志望で、リタという美しい女性と出会って恋に落ちる。でも、その夢は、彼女の現実から逃避するためのものなんだ。
ユウ◇現実から逃避…?
マサル◇うん。あの映画の後半は、ベティの現実なんだ。彼女の本名はダイアンで、リタという女性はカミーラという映画スターだった。ダイアンはカミーラに恋していたけど、カミーラは彼女を裏切って監督と結婚することになる。ダイアンは嫉妬と絶望に駆られて、カミーラを殺すために殺し屋を雇う。でも、それが原因で罪悪感と後悔に苛まれて、自殺するんだ。
ユウ◇自殺…?
マサル◇そう。あの青い鍵とボックスは、殺し屋からもらったもので、カミーラが死んだことを示すものなんだ。ダイアンはそれを見て、自分のしたことに気づく。でも、それを受け入れられなくて、夢の中に逃げ込む。でも、夢の中でも、カミーラの幻影や老人たちの追跡に悩まされる。最後には、自分の部屋でピストルで頭を撃って死ぬんだ。
ユウ◇そうなの…?それは…悲しい…
マサル◇そうだね。でも、それがデイヴィッド・リンチの映画なんだ。彼は、人間の心の闇や謎を描くのが上手なんだ。あの映画は、ハリウッドの裏側や夢と現実の境界を描いているんだ。
ユウ◇なるほど…でも、私には難しすぎるかも…
マサル◇大丈夫。私も最初はわからなかったから。でも、何回も見て、考えて、感じて、少しずつ理解できるようになったんだ。だから、あなたも諦めないで。この映画は、見る人によって違う解釈ができるから、自分なりの答えを見つけてみて。
ユウ◇ありがとう、マサル。あなたは本当に映画が好きなんだね。
マサル◇そうだよ。映画は私の人生だから。だから、私は自分のブログで映画の感想を書いて、みんなに伝えたいんだ。あなたも、私のブログを読んでくれると嬉しいな。
ユウ◇もちろん、読むよ。私はあなたのブログが大好きだから。あなたの文章は、いつも素敵だし、映画の魅力を伝えてくれるから。
マサル◇そう言ってくれてありがとう、ユウ。あなたの言葉は、いつも私の励みになるから。
ユウ◇マサル…
ユウはマサルに優しく微笑む。マサルはユウの笑顔にドキッとする。二人の間には、言葉にできない感情が流れる。リョウとミキは、二人の様子を見て、にやりとする。
リョウ◇ねえ、ミキ。あの二人、いつになったらくっつくと思う?
ミキ◇うーん、わからないけど、もうすぐかもね。あの二人は、映画のように運命的な出会いをしたんだから。
リョウ◇そうだね。マサルは、あの事故で足を悪くして、車椅子になったんだよね。
ミキ◇うん。でも、それがきっかけで、ユウと出会ったんだよね。ユウは、マサルのブログのファンで、彼の秘書になったんだよね。
リョウ◇そう。それから、二人は一緒に映画を見たり、ブログを書いたりして、仲良くなったんだよね。
ミキ◇うん。でも、二人とも恥ずかしがり屋で、なかなか気持ちを伝えられないんだよね。
リョウ◇そうなんだよね。だから、私たちも応援してあげなきゃね。
ミキ◇そうだね。私たちは、あの二人の親友だからね。
リョウ◇そうだよ。あの二人が幸せになるように、祈ってるよ。
ミキ◇私も、祈ってるよ。
リョウとミキは、マサルとユウ
「このドラマはフィクションです。実在の人物や団体、地名などとは関係はありません。」