タイトル:障がい者でもがんばります!① 作成者 中馬寛泰
ジャンル:ヒューマンドラマ
時間:15分
ページ数:25ページ
アドリブ表示なし
第65話  「トー横キッズ」            


〇新宿・歌舞伎町の一角、通称「トー横」、ここに「自分の居場所がない」という10代が集まってきます
眞◇なぜ子どもたちは歌舞伎町に集まったのか
ゲンさん◇横行する援助交際、パパ活を調べてまーす
ミハエル◇トー横ってどこですか?
眞◇ビルの間にある広場のような場所だな
ゲンさん◇モノトーンの洋服と厚底のブーツを合わせた地雷系と呼ばれるファッションに身を包み、軽快に踊る若者たちが集まる場所だな
眞◇一見「地雷系」ファッションは宗教団体に似た黒ずくめの見た目だな
ゲンさん◇黒ずくめの組織は、『週刊少年雑誌』に使われていたようだ

〇トー横・中・夜
ト書き◇眞とゲンさんはトー横にやってきた。ミハエルとポチは車で待機している。トー横には、地雷系の若者たちが音楽に合わせて踊っている。眞とゲンさんは彼らに近づいていく。
眞◇(声をかける)すみません、ちょっとお話しできますか?
地雷系の男1◇(不機嫌に)なんだよ、おっさん。邪魔すんなよ。
地雷系の女1◇(眞の足を見て)あら、足が不自由なの?かわいそうにね。
眞◇(冷静に)私たちは警察です。この場所で何をしているのか教えてください。
地雷系の男2◇(笑って)警察?マジで?証拠はあるの?
ゲンさん◇(バッジを見せる)これでいいかな?
地雷系の女2◇(驚いて)えっ、本物なの?やばいやばい、逃げなきゃ!
地雷系の男1◇(慌てて)おい、みんな、警察だぞ!散らばれ、散らばれ!
ト書き◇地雷系の若者たちは、慌てて逃げ出す。眞とゲンさんは、追いかけようとするが、人混みに阻まれる。
眞◇(苛立って)くそっ、逃げられた!
ゲンさん◇(ため息をついて)仕方ないな、ここは引き上げよう。ミハエルに連絡して、車で迎えに来てもらおう。
眞◇(ゲンさんに同意して)うん、そうしよう。でも、このトー横キッズのことは、まだ調べなきゃならないな。
ゲンさん◇(眞に同意して)そうだな。彼らは何かを隠しているようだったな。

「このドラマはフィクションです。実在の人物や団体、地名などとは関係はありません。」