タイトル:障がい者でもがんばります!①
第41話「お説教集団」

○公園ー夕方
(眞とユウがポチを連れて散歩している。ポチはボールを追いかけて走り回っている。)

(笑顔で)
ポチ、楽しそうだな。元気があっていいね。
ユウ
(うなずきながら)
そうだね。眞さんも元気そうだね。仕事はどう?

(苦笑いしながら)
まあ、なんとかやってるよ。ゲンさんにはいつも助けられてるけどね。
ユウ
(感謝の表情で)
ゲンさんはいい人だね。眞さんのことをすごく尊敬してるって言ってたよ。

(照れくさそうに)
そんなことないよ。僕はただ、障がい者でも警察官としてがんばりたいだけなんだ。
ユウ
(感心しながら)
すごいね。眞さんは自分の障害を否定しないで、前向きに生きてるね。

(真剣な表情で)
否定することはないよ。僕は自分の障害を受け入れている。でも、それが僕の全てではないんだ。僕には夢があるんだ。障がい者でも社会に貢献できることを証明したいんだ。
ユウ
(感動しながら)
眞さん、すごいな。僕も眞さんみたいになりたいよ。僕は路上生活者だったけど、眞さんに保護されてから、人生が変わったんだ。眞さんに感謝してるよ。

(優しく)
ユウ、ありがとう。でも、僕は何もしてないよ。僕はただ、ユウの家族になりたかっただけだ。ユウは僕の大切な家族なんだ。
ユウ
(涙ぐみながら)
眞さん、ありがとう。僕も眞さんのことを家族だと思ってるよ。眞さんのことを応援してるよ。
(二人は抱き合う。ポチも駆け寄ってきて、二人の間に入る。)

○公園ー夕方
(ミハイルが自転車でやってくる。ミハイルは眞の居候で、ロシア系外国人だ。)
ミハイル
(大声で)
おーい、眞さん、ユウくん、ポチくん!

(振り返って)
あ、ミハイルだ。どうしたの?
ミハイル
(自転車を降りて)
今日はいい天気だから、散歩に来たんだよ。あなたたちも楽しそうだね。
ユウ
(笑顔で)
そうだよ。眞さんとポチと一緒に散歩してたんだ。
ミハイル
(ニコニコしながら)
それはいいね。僕も一緒に遊んでもいいかな?

(笑顔で)
もちろんだよ。ミハイルも僕たちの家族だからね。
ミハイル
(感激しながら)
ありがとう、眞さん。あなたは本当に優しい人だよ。僕はあなたに助けられて、日本で暮らすことができたんだ。あなたに感謝してるよ。

(優しく)
ミハイル、ありがとう。でも、僕は何もしてないよ。僕はただ、ミハイルに友達になりたかっただけだ。ミハイルは僕の大切な友達なんだ。
ミハイル
(涙ぐみながら)
眞さん、ありがとう。僕も眞さんのことを友達だと思ってるよ。眞さんのことを応援してるよ。
(三人は抱き合う。ポチも駆け寄ってきて、三人の間に入る。)

○公園ー夕方
(宗教団体のメンバーがやってくる。彼らは白い服を着て、横断幕やプラカードを持っている。)
宗教団体のリーダー
(マイクで)
皆さん、聞いてください!私たちはあなた方に救いの道をお伝えします!
宗教団体のメンバー
(合唱で)
ハイヤーハイヤーハレルヤ!
宗教団体のリーダー
(マイクで)
私たちはすべての試練、挫折は、その人を強め、高める為の訓練であるという新約聖書の教えに従っています!
宗教団体のメンバー
(合唱で)
ハイヤーハイヤーハレルヤ!
宗教団体のリーダー
(マイクで)
あなた方も私たちと一緒になって、神の愛に満ちた人生を歩みましょう!
宗教団体のメンバー
(合唱で)
ハイヤーハイヤーハレルヤ!

(呆れ顔で)
またこの宗教団体か。今日は商店街で抗議活動をしていたらしいな。
ユウ
(困惑顔で)
なんでこんなにうるさいんだろう。どうしてこんなにしつこいんだろう。
ミハイル
(興味津々で)
これは何だ?日本の宗教か?

(苦笑いしながら)
いや、これは宗教というよりはカルトだよ。彼らは自分たちの教えを押し付けて、金や信者を集めようとしてるんだ。
ミハイル
(驚き顔で)
そうなのか?それは恐ろしいな。
宗教団体のリーダー
(マイクで)
あなた方も私たちの仲間になりませんか?私たちはあなた方に幸せを与えます!
宗教団体のメンバー
(合唱で)
ハイヤーハイヤーハレルヤ!

(怒り顔で)
うるさい!ここは公園だ!人の迷惑を考えろ!
ユウ
(同調顔で)
そうだよ!ここは静かにしろ!
ミハイル
(賛成顔で)
そうだそうだ!ここはシーンとしろ!
ポチ
(吠え声で)
ワンワンワン!
宗教団

 

「このドラマはフィクションです。実在の人物や団体、地名などとは関係はありません。」