【リボンの騎士】手塚治虫【手塚治虫文庫全集2巻完結】
【作品情報】
天使チンクのいたずらにより男女両方の心を持って生まれた王女サファイア。
シルバーランドでは男性のみ王位継承権がある為、一日の半分は男性、残りは女性として過ごしています。
サファイヤの失脚を狙う政敵ジュラルミン大公により王位を追われたサファイヤはリボンの騎士として復讐することを決めます。
隣国の王子フランツへの恋心に翻弄されつつ、
サファイヤの心強い味方、海賊ブラッド船長のサポートにより厳しい状況を乗り越えサファイヤの行く末に待つのは・・・・・
【感想】
恐らく私が最初に触れたリボンの騎士はアニメの再放送だったかと。
勿論、漫画も読みました。
1953年に雑誌「少女クラブ」に連載された『リボンの騎士』のリメイク版で雑誌「なかよし」に掲載されていた漫画の単行本を読んでいたかと記憶しています。
今読むとジェンダーの事に触れていたり、
本当に質の高い漫画を読んでいたのだと改めて感じました。
悪役も頻繁に登場した漫画なので、
子供だった私にとってはドキドキするシーンが多く、
どっぷりとお話に入り込んでいた事をよく覚えています。
手塚先生の漫画はどの作品も本当に素晴らしく、
大人になっても読みごたえがある漫画だと再認識しました。
【絵】
この漫画ほど幼少期と大人になってからのキャラクターへの評価が異なる漫画は私の中では無いです。
幼少期はサファイヤの顔も髪型もあまり好ましく思っていませんでした。
何故なら私の髪型が短く・・・・・
長い髪の毛のヒロインへの憧れ、容姿コンプレックスは半端なかったです。
大人になったら絶対に髪の毛は伸ばす!と決めていました。
改めて読み直すと、
サファイヤのキュートな顔は勿論、
髪型もとても魅力的だと思えます。
まるで羽が生えたように動く活動的なサファイヤの個性が存分に楽しめる絵です。
当時、可愛いと思えなかったサファイヤの顔、
今は本当に愛らしい少女に見えますね。
とても楽しい時間が過ごせました‼