【はだしのゲン】中沢啓治 

【コミック版全10巻】

 

【作品情報】

作者自身の被爆体験を題材に描かれた漫画。

 

1945年8月6日、原子爆弾により廃墟となった広島。

戦争被害にあいながら

たくましく生きるゲンと家族の漫画です。

 

「ゲン」は絵本も含めて1千万部を超え、

18カ国語に翻訳されています。

 

 

【感想】

どのタイミングで【はだしのゲン】をアップするか?

とても悩みました。

 

小学校3‐4年生辺りでしょうか、病院の待合室で

読んだ漫画が【はだしのゲン】でした。

 

あまりにも強烈な作風で

夢にまで出てきてしまった事を覚えています。

被ばくされた方が経験された話と聞いて

ショックも受けたと思うのですが・・・・・・・

忘れられない漫画です。

子供心に忘れてはいけない漫画だと認識していました。

 

作者の漫画の奥にあるメッセージをはじめとし、

目を覆いたくなる事実、

戦争で失ったもの、

 

いくつになっても・・・・

この漫画を最後まで一気に読み切る事が出来ず・・・・・

様々な気持ちが溢れ、

休憩を入れなければ読めません。

 

学生の頃の宿題で

大叔父数名に戦中&戦後の話、おかみの話、引き揚げの時の話、

諸々を聞いた事があります。

 

当時は知りたい欲求が強く、

かなり深く切り込んで質問してしまいましたが・・・・

ゆっくりと言葉を選びながら話してくれた様子は今でも脳裏に焼き付いています。

とても貴重な話でした。

 

この漫画は私は幼い子供(作者)が

壮絶な戦争の被害経験を経て成長し

残した貴重な記録だと考えています。

 

今では表記が難しい内容や何かや誰かにとって都合の悪い内容でも実際に近しい事が起きていただろうと容易に想像できます。

 


【絵】
あまりにもインパクト、メッセージ性が強い絵なので、

お腹の奥や骨に響き、感極まってしまうことも・・・・

力強く逆境に抗いながら希望を見出し、すさまじいほどの逞しさが伝わってくる絵です。

 

この漫画に関しては題材があまりにも大きく、不完全燃焼のままアップしました。今後改めてレビューするかも?しれません。