能登半島を襲った大地震

 一週間が経過しても 被害の全容は未だ つかめない 高齢化が進む地域において 

奥能登の人口が最も多くなる元旦という 得意日が

被害の拡大に拍車をかけた 

独り暮らしの老人を

 故郷に帰省していた幼い命を 

家族団らんの時間帯を狙ったかのように

 自然の猛威は牙を剥いた 

辺境の地特有な地理的要因が 

道路の寸断によって 

被害状況の全容把握を困難にし 

救出をさまたげている 

避難所に身を寄せるものは人口の過半数

 残った住人も自家用車で寝泊まりしたり 

親戚を頼りに避難している 

半島は壊滅的な状況だ 

少子高齢化が進 む中 

能登の人口減少は一気に進む恐れ がある

「もう能登には住めない」 

嘆きと絶望の声が聞こえる