草引《6月25日》

 先週の金曜日には“瞬間的”に摂氏30度を超えたけれど、きょうは今年初めて、連続して摂氏30度を超える日になった。午後1時から6時までだ。
「まだ梅雨が明けてないのにな」

 今まで大親分は雑用やお勉強が一段落した3時ごろに、庭で「終わりなき戦い」をやってた。 
 要するに草引き。たいてい午後3時から5時の間。

「お前がいた時は、お前の領分だけでも草が生えにくかったのに」
 つまりボクの豪邸の周囲、長い引き綱につながれながらも庭園を自由に歩き回れた分、草が生えなかった。
 たちの悪い雌日芝(めひしば)や紫酢漿草(むらさきかたばみ)が好き勝手に生えて、大親分によると「以前、抜いたのに振り返って見たらもう次のが生え始めている」。

「こう暑いとやる気が起きない」
 そう言ってお昼寝を決め込んでいる。
 玄関には、大親分が丹精込めた薔薇が満開。
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