枯葉《4月24日》

 見回りの公園の遊歩道には、枯れ葉、落葉がたくさん散らばってる。
楠や樫の葉っぱだ。
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「♪枯れ葉よ~、枯れ葉よ~」。仏蘭西の大衆歌謡で有名。

「『枯れ葉』『落葉』って冬の季語なんだけど、今ごろのはなんていうんだろ?」
 大親分が首をひねってる。

 見回りでは大親分が1歩、歩くのについて行くには、ボクは4回、足を動かさなきゃならない。だからボクらが歩くと「カサコソ、カサコソ」と枯れ葉を踏む音が賑やかだ。
 それに後ろから来る人の音も聞こえるから、わざわざ振り向かなくてもわかる。大親分はそんな音が聞こえると、引き綱を短く持つ。
「ひょっとして犬嫌いな人かもしれないし、お前が戯(じゃ)れて飛びついたりするかもしれないからな」
ボクにとって不自由で仕方ない。

 アッ、わかった。「春落葉」っていうんだって。新しい葉っぱと交替するために、古い葉が落ちる。
「いったら、木の衣替えだな。お前も冬毛がだいぶ抜けてきてる。帰ったら刷子をかけてやるからナ」
 ボク、あれチクチクして嫌いなんだ。