並木道じゃなくて並花川《6月5日》
おばあちゃんチ。寒い。今日の昼間で17度、夜になると6度ぐらい。だから置暖炉を焚いてる。ボクは不幸にも、朝から露台に出されて、ちっちゃい小屋の厚寝床で我慢してる。こんなんだったら冬服のままでいたのに。
毎年、このころだったら、緑がもっと濃いはずなのに、まだ芽吹きの色だ。特に森が夕日を浴びると、黄色く見える。
今日の写真の1枚目は、前回の話の「長実雛罌粟」。1個の花で5万個もの種をまき散らすから、のさばってほかの花なんかを追い出してしまう危険性がある。駆除に乗り出した自治体もあるらしい。花が咲き終わったら、取ってしまい、種を作らせないんだって。罌粟っていっても麻薬の成分はない。

おばあちゃんチから歩いて15分ぐらいの、エスさんのお家の前に小川が流れてる。去年はそこで九輪草が咲ききってるのを見つけた。

おばあちゃんチから歩いて15分ぐらいの、エスさんのお家の前に小川が流れてる。去年はそこで九輪草が咲ききってるのを見つけた。
「次の季節には、絶対、見に行くぞ」
そう言ってた大親分らと見に行った。
並木道って言葉があるけど、九輪草の「並花川」になってた。
「チコっと咲いてるとかわいいんだけど、こんなにたくさんあると風情がないな」
大親分のいつもの憎まれ口だ。

大親分によると、小川の流れに沿って種が流れてきて、次々に「漂着」して、こんなに並び咲くようになったんだろう。
「じゃあ、この小川のもっと下流の方では、花の絨毯になってるかもしれないね」
「うん、見に行きたいけど、この先は原野だから、熊とか長虫が出るから、オレはいやだよ」
「ボクは平気だよ。狩り出してやるから。大親分もそのために熊よけの鈴を買ったんじゃなかったの」
そう言ってた大親分らと見に行った。
並木道って言葉があるけど、九輪草の「並花川」になってた。
「チコっと咲いてるとかわいいんだけど、こんなにたくさんあると風情がないな」
大親分のいつもの憎まれ口だ。

大親分によると、小川の流れに沿って種が流れてきて、次々に「漂着」して、こんなに並び咲くようになったんだろう。
「じゃあ、この小川のもっと下流の方では、花の絨毯になってるかもしれないね」
「うん、見に行きたいけど、この先は原野だから、熊とか長虫が出るから、オレはいやだよ」
「ボクは平気だよ。狩り出してやるから。大親分もそのために熊よけの鈴を買ったんじゃなかったの」