雨降《7月6日》

「50年に一度の」とか「経験したことがない」とか、恐ろしい言葉連発の雨だ。
大親分は近所の人にも知り合いにも「豪雨があった所に知り合いはおられませんか?」と一声かけてる。幸いにも該当する人はいなかった。
 この日記を読んでくれている方はどうでしょうか。

 風の噂では大親分の前の勤め先は、地震と雨で少し被害があったみたいだ。
「そりゃそうだろう。山を削って建物を建てた所だから」
 なんでも、ボクも何回も連れて行ってもらったことがある、電視の写場では照明や監視用受像機が落ちたりしたらしい。
 雨の被害はまだ聞いていない。

「それにしても、沖縄と関東甲信などは梅雨が明けたってのに、おばあちゃんチは土砂降りのようだ」
 大親分が、管理会社が設置している観測装置を、互聯網で見て言ってた。

 でも雨だと、雌日芝(メヒシバ)を相手に、鼬ごっこができないから、大親分は欲求不満気味。新しく買った16本の骨がある蝙蝠傘をさして、一人でいつもの公園に散歩に行っている。
 公園の池は今、未草(ヒツジグサ=睡蓮)が真っ盛り。
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