3/2  ひな祭りイブ!(笑)

 

↑変な表現してるなあって思うでしょうが、クリスマスイブが、クリスマスの「前日」である12/24を指すというのであれば、ひな祭りの「前日」である3/2としては、この言葉は成り立たないか?

じつは、「イブ」=「前日・前夜祭」というのは間違い正しくは「イブ」は「当日の夜」である。

そもそもイブとは、「夕方」とか「夜」っていう意味の evening(イブニング)からきている。つまりは、たとえば「クリスマスイブ」は、クリスマス当日の夜という意味をさしており、ゆえに「ひな祭りイブ」も、ひな祭り「当日の夜」っていう意味になるのが正解。でもクリスマスイブは真にそのとおり正しい意味として当てはまるが、ひな祭りはちょっと当てはまらないか・・

というのも、ひな祭りと宗教は関係ないから。

 

根源はキリスト教の母体となったユダヤ教の暦の考え方にある。

ユダヤ暦では、朝ではなく日没を境に日が変わるとされている。なので、たとえばクリスマスイブの場合だと、「12月24日の日没後(夜)」こそが、ユダヤ教の暦で言うところの「12月25日の始まり」になるためだ。

実際にクリスマスの時期は12/24の夜に礼拝をおこなうところが多いとも言われているようだ。

 

まあ、そもそもひな祭りは、平安時代の貴族の子供の間にはやった「雛遊び(ひいなあそび)」とよばれる、紙の人形をつかった遊びが変化したものだとされていて、キリスト教やユダヤ教とは関係ないから、「クリスマスイブ」は成り立っても「ひな祭りイブ」は成り立たないか!?(笑)

当時はその紙の人形に邪気や災いを乗せて「川に流す」ことで、子供の健康と幸せを願っていたが、今ではその人形を、川には流さずに「飾る」ことで、同じく子供の健康と幸せを願うという形態に変化したとされている。

なお、余談だが、クリスマス=キリストの「誕生日」ではなく、単に「誕生したこと自体を祝う」というだけの意味で、キリストがいつ生まれたかについては定かではない。