楽器やシアタールームなどの壁のDIY防音対策で有孔ボードを使うことを考えている人も多いと思いますが、どのような考えで用いるのがよいのか?と思う人もいますよね。

 

今回はそのへんのことを初心者に分かりやすいように、難しい理論や言葉を使わず私なりに簡単に説明したいと思います。

 

・有孔ボードとはどんなものなのか

有孔ボードを使う主な理由を私の感覚で簡単に説明しますが、無駄な反響音を抑えて(吸音して)程よい反響で良い室内環境にするための部材と考えるのがよいと思います。

なので反響音が耳障りでちょっと不快に思うようなときは有孔ボードが活躍してくれます。

もうひとつは逆に反響がほとんどなく音がこもる部屋で用いれば、ある程度の反響が生まれて良い環境になるという感じです。

これはヘルムホルツ共鳴という現象が起きて効果となって現れるものです。

 

細かいことを言えば穴の大きさやピッチ(間隔)などで効果が変わってきますが、そこは音響の専門家が導き出すものなので、DIY対策では上記のことを頭に入れておくと使うべきかの判断がしやすくなると思います。

このへんを簡単に説明するとすれば、有孔ボード(穴)は減らすのが難しい低音域にも役に立つので、対策のしようによっては外部への音漏れ対策で良い効果があります。

 

ヘルムホルツ共鳴について興味のある方は調べてみるとよいでしょう。

 

 

・有孔ボードを使う時の注意点

有孔ボードを使うなら意味のある使い方をしないと無駄になってします。

そこでどのように使うのがよいのかを説明しておきます。

 

⑴有孔ボードで効果を出すには、有孔ボードの後ろに空気層がないと使う意味がありません。

なのでのっぺらぼうの既存壁に直接貼るのはやめましょう。

 

石膏ボードを二重に貼るのもやるべきではありませんが、有孔ボードを既存壁に直接貼るのもやるべきではないことになります。

一般住宅のDIY対策で空気層を作るには、既存壁の前に新たな壁を構築し空気層に吸音材を詰めるのがベストです。

 

本来は有孔ボードの後ろにある空気層の大きさと、穴の大きさや間隔で狙った周波数で効果を得る使い方をします。

これを聞くと難しく感じてしまいますが、超専門的な使い方をするとという意味なので初心者は深く考える必要はありません。

きちんとしたDIY対策をすれば(構造を作れば)どんな穴の大きさや間隔でもプラスになる防音効果が出せます。

 

DIYでこの対策を簡単にできるように開発したのが壁用防音パネルです。

壁用防音パネルだけでもDIY対策にしては高い効果がありますが、そこに有孔ボードを貼ることでさらに効果が上がります。

 

 

⑵音漏れ対策をしたいなら空気層の後ろで遮音対策をする。

他人に迷惑をかけないための防音対策をするのであれば遮音をしておく必要があります。

 

空気層に吸音材を詰めて有孔ボードを貼るだけでは遮音がないので大なり小なり外部へ音を通してしまいます。

遮音無しでも音のパワーは弱まるので対策前よりは音漏れは若干減りますが、極力部屋からの音漏れを防ぎたいという考えなら遮音対策は重要になります。

遮音対策無しに仕上げてしまうとせっかく作ったものを解体する羽目になるので、十分な検討をしてから対策を開始するようにしてください。

 

 

⑶無理して使う必要はない。

状況に応じて必要かどうかを考え、室内環境(バランスや範囲など)を考慮するのがよい。

 

これは部屋の壁面すべてに使用しなくてもいいということです。

お部屋の状況と対策したい音により考えればよいので、4つの壁のうち1面か2面で十分な時もありますし、腰壁にして壁の上半分を有孔ボードにするのも有りだからです。

 

そして反響音が酷く耳や頭が痛くなるような部屋では使わなくてよい場合があるので、状況に応じて用いることを考えるようにしたほうが無駄が省けると思います。

 

注意点は概ねこのようなところです。

 

少しは判断しやすくなりましたか?

 

 

 

 この記事を読んで難しく感じたら

そんな時は私が開発した防音パネルを検討してみてください。

下の写真は壁用防音パネルという商品です。

ボンドと両面テープで貼るだけなので施工もそれほど難しくなく女性一人でも作業ができています。

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遮音/防振/制振/吸音がひとつになった防音パネルで、後から性能アップも可能ですし有孔ボード仕上げなどいろいろな仕上げが可能となっています。

 

壁全体ではなく小範囲の対策なら合板に貼って立てかけることも可能です。

賃貸で壁に直接手を加えられない場合にもよいと思います。

これに有孔ボードを貼ることもできますよ。

 

 

小範囲の防音でアップライトピアノの対策するなら立てかけ吸音パネルという商品があります。

この商品は初めから有孔ボードが貼ってあります。

遮音性能があるタイプと無いたいタイプがありますが、無いタイプも後から遮音性能を追加することが可能となっています。

空気層も壁用防音パネルより大きくとっているので、遮音性能ありでは小範囲でも音の回り込みを多く減らせます。

床の防音と併せることで相乗効果があり、単品で対策するよりも効果が大きく引き出せます。

 

 

当店の防音パネルと防音材は一般の商品と比べて効果は大きいので検討してもらえると嬉しいです。

信頼度の高い工事用の高性能防音材と防音工事の経験から作ったパネルなのでネットでよく目にする商品との効果の差は大きです。

 

昨年末に有孔ボード無しの特注立てかけ吸音パネルをアップライトピアノ対策で使い報告(感想)をいただいたので、そちらも見てもらえると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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