車に揺られて15分、やっと大型デパートについた。
「あ、頭が・・・・・・」
そう俺は車やバスに弱いのだ。
「へっ、よわー」
弟が言い放った。あいかわらず腹立つ言い方である。
とにかくせっかくきたんだから楽しもう。
「まずは服屋に行くよ」
そう言って弟が入っていったのはもちろん女物の店だ。
弟は長いまつげ、大きい目、すらっと高い鼻という俗に言う美少女
と、言うものなんだろう。
・・・・・・まあ、男だけども。
そうこう考えている間に弟はワンピースを手に取り試着室へ入っていった。
ふいにその辺にある服の値札を見てみた。
「服一枚に3万だと・・・・・・・高すぎんだろ・・・」
「そう?普通じゃない?」
着替えながら弟はあっさりと答えた。
しばらくして弟は試着室から出てきた。
「・・・・どうかな?」
俺は立ち尽くすしかなかった。
その姿は弟の容姿と相まってかわいさを引き立てていた。
例えるなら春真っ盛りのタンポポのような輝かしさだった。
「お、おう似合ってるぞ・・・・」
驚きで若干声が裏返りながら答えた。
「へ、へえ、そうかな」
弟はそれだけ言うとそっぽを向いた。
そして店の人に商品を渡して、また服を見始めた。
ちっ不覚にも弟にドキッとしてしまったぜ。
「それじゃ行くよ」
そう言って弟は店から出ていった。
「へいへい」
俺はしぶしぶついていった。
さあて、次は俺の買い物だ。