麻酔は思ったより全然平気だった。

手術が始まっていく。麻酔して、コンプレッセンがかけられて、大体15分ぐらいした頃だろうか。「赤ちゃんだしますね」と声をかけられる。

泣かない。泣き声が聞こえない。えっ?これから
?今子宮を切ってるの?えっ?
となる。

でも、泣かない。
10時42分 赤ちゃんうまれましたよー
といわれる。

⚪の子ですよーさえも言われない。ヤバイの?ヤバいの?さすがに目が泳いでしまう。


どれぐらいしただろうか、少しだけコンプレッセンの横をあけて、眼鏡をあけてもらい
「赤ちゃん見えますかー?」と言われる。
「はい。男の子ですか、女の子ですか?」と聞くと、「ちょっと待ってて、女の子だよ」
と言われ、NICUに連れていかれた。


自分はなかなか止血しないといっているのが聞こえて、すごく不安になる。ギネのオペは結構嘔気がでると知っていたが、あまりに気持ち悪くなり吐きそうといい、唾をおえーってして、プリンペランか何かを入れてもらったらさっと落ち着いた。止血に時間がかかったのは、前置胎盤が原因とのことだった。

終わって、部屋に戻ると昼休みに抜けてきてくれた夫がいた。何を話したんだろう。覚えてないが、来てくれてうれしかったのだけは覚えてる。

その後、NICUのドクターがきて軽く病状を話してくれたが、麻酔の影響で今は多分話しても聞ききれないと思うと言われたが、本当にその通りだと思った。前散々厳しいICをされてるから、動揺はこのときはなかった。主治医の先生からは、副作用が強いマグセントという薬を子癇発作予防のためにつかうので、頑張ってほしいといわれた。

麻酔が覚めても、ルートからフェンタを自分のタイミングでチョロチョロ入れられたのでそんなに痛みはなかった。

母と義母さんがNICUに赤ちゃんを見に行ってくれて、「小さくてかわいいよー。指も小さいけど、全部5本あるの。あと思ってたより大きいよ」
と教えてくれた。

夜再び夫がきて、スマホ禁止なのでデジカメで写真とってきてくれた。光線療法で青い光の下にアルミホイルの上に寝てる。
皮膚がテカテカしてて、宇宙人みたいな皮膚に素人的に見えた。
カメラだから倍率があげてあって、サイズはよくわからない。

明日は車イスで会いに行けるよって聞いてたので、まずは自分の目で会いに行きたいなって思った。

マグセントの副作用か、口の中が異常にほてる。水が飲みたいのに飲めないので、夜中に頻繁にうがいを看護師さんにしてもらった。