星組 東急シアターオーブ公演『BIG FISH』を2回観ることができました。


霧矢大夢さん、夢咲ねねさん(当時は赤根那奈さん)出演の日本初演を観て、その時も曲の素晴らしさに感動しましたが、星組の『BIG FISH』はその時の感動以上に素晴らしかったです。


特に2階最前列から観た時は、礼真琴さんを浴びている感覚でした。

1回目の観劇は1階上手側でしたが、その時に分からなかった最後の照明を使った石投げの石の軌跡、また水仙の場面の美しさは格別でした。

2階から観れて良かったです。


エドワード・ブルーム  礼真琴 

『BIG FISH』とは、重要な実力者という意味や誰も信じないホラ話という意味もあるそうです。

まさにこの2つの意味を持ったエドワード。

本当の話をベースに色をつけたり話を大きくしたり・・・

子供を楽しませるため、子供の興味を引くため、子供にメッセージを送るためなのか、お話の全てに愛が詰まっているのは確か。


礼真琴さんは、流石の上手さ!

耳福! 心から感動しました。

台詞回しが少し癖が出る時もあるのが気にかかるのですが、まあ完璧だからこその「気になる」だと思います。


トップとしてあとどのくらい宝塚にいてくださるのかはわかりませんが、この素晴らしい作品に今出会っていただけたのは、そしてそれを観れたことはこの上ない幸せだと思いました。


ウィル・ブルーム    極美慎

父の話は、全てホラ話だと思い、お喋りが過ぎる父に少々うんざりしているウィル。

父の真実を知り、父のホラ話に自分への愛がたくさん詰まっていたことも知る。

家にあまりいなかった父だが、自分を母を本当に愛してくれていたことを知れたのは宝物ですね。

ウィルも愛あふれる父親になるんだろうな。

極美さんのスマートなたたずまいがとても素敵。


サンドラ・ブルーム   小桜ほのか 

サンドラ(若かりし頃)詩ちづる

お二人共、歌が上手い!

詩さんは若々しく、小桜さんは心清らかな聖女のような歌声。

素敵でした。

エドワードとサンドラはそんなに歳の差は無いと思うのだけれど、衣装のせいかだいぶ若い奥さんに見えました。


その他、人魚の希沙薫さんの動きが柔らかくほんとうに泳いでいるよう(川に人魚いる?と思いましたが、人魚のように泳ぎの上手い女性ということかな?)、希沙さんはダンスで表現する役が多いですね。他の場面でも娘役として出演していてキラキラしていて素敵でした。

カールの大希颯さん、ずっとスティルト(竹馬よりちゃんとした器具)に乗ってというか装着していて大変だったと思いますが、大男の優しさや気の少し弱そうな所、そして歌の素晴らしさ、印象にとても残りました。

星組芝居を支えていく人だなと思いました。

魔女の都優奈さんの歌も素晴らしかったです。

エーモス・キャロウェイの碧海さりおさんはコミカルにそしてあたたかく、お人柄溢れる演技。

ドン・プライス蒼舞咲歩さんとザッキー・プライスの夕陽真輝さん、夕陽さんのお兄ちゃん大好き、強がるけど実はエドワードを支えとしているところが可愛かった。

蒼舞さんもガキ大将を気取っているけど、実はリーダーシップもあり熱い男っぷりが良かったです。

ジョセフィーンの星咲希さんの演技にも拍手。



余談ですが、観劇した日に月城かなとさん・鳳月杏さんはじめ月組生、瀬央ゆりあさん、

別日には美稀千種さん、暁千星さんはじめ星組の皆さんがいらしていて、会場内は別の興奮にも包まれてました。