左対左の未来は | 風雨天の寅之助が辛口でぶった斬る~今日のタイガース~

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ゴヤドームの中日戦、タイガースが相対した先発投手は3日間共に左投手だった。阪神には左をぶつけとけ…、中日は特にその傾向は強いが他チームも阪神は左に弱いというイメージからか、左投手を当てることが定番になってきているようにも思える。
 
加えてタイガースは左投手に弱いのが伝統にもなっている。データをみればそうでもないのだが、ファンからすると左投手には随分やられてきたのイメージがある。安田、梶間に始まって最近は杉内、ジョンソン、田口など枚挙にいとまがない。山本昌にはノーノ―まで…。
 
初戦バルデス、二戦目小笠原、主軸はやや奮わなかったが中堅の大和、俊介の活躍で名古屋で3連勝か、、、と期待を膨らましたが、一番組みやすしと思われた相手谷間の昨日、能見が打ち込まれ、逆に八木を打てずに3タテ&4連勝を阻まれてしまった。
 
さて、左の予告先発投手に対して、福留が3日連続のお休み、1番に俊介、3番には大山が入り髙山は三日間共にスタメンを外れた。調子を崩している髙山は仕方がないにしろ、鳥谷は三日共にスタメンだった。和田の時代から左右病と揶揄された現象である。
 
相手左右に関わらずセ・リーグで常時スタメン出場している日本人左打野手…
 
広島…丸、田中
阪神…鳥谷
DeNA…筒香、梶谷、倉本
讀賣…阿部
中日…大島、京田
ヤクルト…坂口
 
糸井やヤクルト雄平もケガがなく元気なら該当かも知れないが、思い浮かぶのはこんな面々である。チーム事情もある。あえて左対左で出さなくてもそれに代わる選手がいるケースも多い。タイガースの層が厚くなったからこそ左投手には右打者が出せるとも言える
 
前述の左打者を見ていると、阪神、讀賣、ヤクルトの3選手は30代。他の3チームの選手は大島の31歳を除けば全て20代の選手たちであり、相手左右で堂上と併用だった中日・京田はルーキーでありながら交流戦に入って以降1番遊撃で相手左右に関係なく定着している。
 
タイガースに当てはめて考えてみると、開幕から左右関係なくレフト1番で髙山がスタメンだったが、調子が上がらずにスタメンを外れることも多くなった。本来三塁が本職の大山がレフトを守ってスタメンに入る。この現実をみるにつけ残念な気持ちが抜けきらない。
 
髙山、大山と言えば昨年一昨年のドラフト1位指名した選手、就任に当たり強くスイングできる選手と期待して投手を回避してまで獲りにいった両選手だ。それが一軍でスタメン起用される力がありながら、相手左右でスタメンから外れてしまうという現実…。
 
左対左が打者不利と言うデータがあるからこそ、各チーム左の好打者にはワンポイントでも左投手をぶつける。福留をしっかり休ませて万全の状態で出すという考え方には反対でもないが、ならば鳥谷にも休養日を与えていいような気もする。
 
大山は何度かスタメン起用されたが三塁スタメンは一度もない。数年先鳥谷引退後、大山をどのポジションで使いたいのか、中軸の打てる三塁手として獲得した昨年ドラフト時の意思に変わりないのであれば、週一とか相手左のゲームなどで大山を使っていくべきだろうと思う。
 
鳥谷がいくら強靱とは言っても、夏場の連戦は疲れも溜まるだろう。8月は6連戦がぎっしりと組まれている。適度な休養があってこそベストな体調維持が保てると思う。フルイニングの記録も途切れたわけで…。30代半ば…。配慮してやってほしいもの。
 
先日の阪神戦で讀賣の坂本が1500本安打を記録した。まだ28歳の若さである。凄いペースで積み重ねている。このペースなら2020年の五輪イヤーに200本に達する。坂本はご存じの通り右打者。右対右がそれほど取り上げられず、左対左がこれほどクローズアップされるのは色んな要因だったり背景があるとも言われている。
 
少年時から絶対数が多い右投手と多く対戦するので右打者は慣れているという背景はあるし、右投げ左打ちが多く、作られた左打者の利き腕が要因だとも言われている。
 
タイガースは今後も相手投手の左右によって人選を変えてはスタメンを組んでいくのだろうか…。俊介も調子が良いし、髙山の調子が上向いてきても、相手左なら俊介だったり中谷だったりを使いつつ日替わりオーダーを組みながら戦っていくのかもしれない。
 
新しい戦い方として確立できるなら徹底して行けばよい。だが左打者が左投手を打つために慣れというものが必要との考察が正しいのであれば、髙山俊が常時スタメンで使えるようになるためには、今の起用法では随分遠回りをしているような気がしてならない。
 
取り留めもない内容になってしまった。書きたかったことは、近い将来髙山が3番を打ち、大山や中谷と不動のクリンアップを組む。個人的にはこういうチームになっていってもらいたいと願う気持ちからだった。
そして常に優勝争いのできるチームであってもらいたい気持ちから。
 
明日の相手は右投げ。