今回のリハビリ初日、つまり面談日には早速、治療に取り掛かり日本人が開発したというキネシオテープ療法を紹介されたのでした。
ただ、先生はハッキリとキネシオテープと言わなかったので、最後の最後にやっとそれがキネシオテープだと理解したトロいフィオナでした。そして先生の、開発者『加瀬』さんの発音が不思議な音だったのを「カ・セ」と推測して訂正したものの、妙に親しみを覚える感覚が。帰ったら本棚をチェックしようと思ったのでした。
ビンゴ〜!私はまさかの加瀬氏ご本人による本(一般向け)を持っている!!ただし、日本を出国する直前に万が一のセルフケア用に購入したものだったので、しっかりとは読んでおらず、すぐには脳内で繋がりませんでした。
セッション2回目に「先生に見せたい物がある。」と持参。
著者本人が言っているように、このテーピング療法は進化し続けていて、新たな貼り方も沢山出て来ている。マイクによるテーピングも古典的なものからこの本にはないものまで(単に素人向けでなく採用されてないか、進化版かは不明だが)色々。
マイクの反応は私の予想を大きく超えたもので、持参して良かったと思いました。
「見せてもらっていい?」「どうぞどうぞ!そのために持って来たんだから。」と手渡すと、Cool!!と言って繁々と表紙を眺め、正面に持ち直しました。
「あ、先生!上下が逆さまです🙃!!」
「お?逆か?ホラ全然読めない証拠だ(笑)けど逆ってことは日本語は右から左に書くってことだな?本を開くのは反対側から!」(頭の良い証拠)
そしてそれは縦書きという大発見に大興奮するマイク。今では西洋式に横書きすることが多いけど、書籍は縦書きが基本だと説明する。
このシンボルは何?って聞かれて、シンボルってどれのことを言っているのか一瞬わからなかった。マイクは私が今まで出会ったアメリカ人たちとは言葉の選び方がちょっと違い、面白い(勉強になる)。「これ」と指差されたそれはタイトルのカタカナであった!キネシオ(キネシオロジー)は幸いなことに日本語のままの発音で通じる。でもテープは通じない。
「テェー、ップて何?」「『てぇいぷ』のことです。」「じゃあ、このクレイジーなやつ(漢字)は?」「それは日本語でセラピーのことで、リョウ ホウと言います。」
そして「ほら、これが加瀬先生のお名前ですよ。カセ・ケンゾウ。」と見せてあげました。ここでもCool!!と先生は興奮気味。
「カ、セ、、、。これが正しい発音か、、、。」中をペラペラめくり始めると「読めないのに分かる!写真で何のことか分かる!!」と感動したマイク先生でした。更には本の小ささに驚いていた。アメリカならこの手の本は大判なことが多いだろうし、マイクが持ってるのはきっとプロ向けで分厚いはず。とにかくもう、cool!!の大連敗🤣
「何処で手に入れた?店にあったかこんなのが?」というので、日本から持参した本だと言うと、「じゃあ君はなぜこれを手に入れようと思ったの?」と不思議そう。日本で柔道整復師の治療を受けた時に彼らが使ったからだと答えます。「膝や手首の治療をしてもらった時にね。で興味が出た。」マイクはすごく嬉しそうでした。彼にしてみたら、スポーツ選手でもない患者がキネシオテープ療法を知っていることは驚きだったと思います。
真顔で「僕も加瀬先生の本を持っているんだけど、英語なんだ。」と言うから「先生、英語でなければ何語で勉強するんですか??」とツッコミ入れたら、「ん?あ、そっか」と笑っていた。
マイクは加瀬先生を崇拝しているのか?それともジャパンコネクションということで引き合いに出しているだけか?とにかく毎度毎度、テーピングしたいか聞かれる際にカセ、カセ、ケンゾー・カセと称える😂
そして勝手に私たちの共通の友にされてしまった加瀬先生なのでありました🤭