看護師の中では常識とされていることも、
改めて聞かれると説明に戸惑ったり、
気になるけど忙しくて調べるひまがない様なことを
ご紹介していきます。
看護師の方もそうでない方もお役に立ててもらえたら
嬉しいです。
今回は【乗り物酔いと三半規管】です。
乗り物酔いのメカニズム
動く車の中で本を読んだりゲームをしたりしていて、
気分が悪くなったことはありませんか。
このような「乗り物酔い」には、三半規管と視覚が関係していると言われます。
三半規管は、耳の奥(内耳)にある、バランスをつかさどる器官です。
90度ずつ傾いた3つのチューブ状態の規管でできており、
そこに満たされているリンパ液が体の傾きを察知して脳に信号を送って
身体のバランスを保ちます。
車や電車などに乗っている時、視覚では景色から自分の状態を把握しますが、
三半規管は振動や体感で状態を把握しているので、視覚と三半規管にズレが
起こります。
そのズレにより脳が混乱して、情報を処理できなくなり、
心臓や血管などの循環器や胃や腸などの消化器をコントロールしている
自律神経の働きが乱れ、様々な乗り物酔いの症状を引き起こします。
乗り物酔いを起こしたら・・・
もしも乗り物酔いを起こしたら、その症状を和らげるために
以下の方法を参考にしてください。
・新鮮な空気を吸う。
・締めつけを緩めて、楽な姿勢をとる。
・気分転換のために、周りの人と話したり、ストレッチをする。
・嘔吐は我慢しない。
・酔い止めの薬を服用する。
(酔ってしまってから飲んでも効用のある薬もあります。)
・(できたら)乗り物から降りる。
乗り物酔いの予防法〜三半規管を鍛えよう〜
三半規管を鍛えることによって、乗り物酔いになりにくくすることができます。
具体的には、体のバランスを保つ”平衡感覚”を養うことが大切です。
・子供の遊び、例えば、マット運動、トランポリン、ブランコ、一輪車などで
平衡感覚を養い、揺れやスピードに体をならしていきます。
・慣れた場所で目をつぶってまっすぐに歩く。
慣れてきたら、後ろ向きに歩いてみる。
(障害物のない場所、家の廊下など、危なくない場所で行なってください。)
・回転椅子に座って回ってみる。
事務用の椅子など回転する椅子で回ってみましょう。
自分でスピードを調節しながら、ゆっくりと回るところから始めて下さい。
・乗り物に乗ることで体をならす。
漁師さんの間で古くから行われてきた船酔いの克服法でもあります。
電車やバスなど大型の乗り物から乗り始め、最初は短い時間から、徐々に体を
ならすようにしましょう。
くれぐれも急激に行うことはやめて、徐々に体を慣らしていくようにすることが
大切です。



