ただ夕日が美しかったから
本当は
黒猫が横切ったことが不幸なのではないことも知っています
星廻りが悪くても
世界が終わるわけではないことも知っています
靴ひもが切れてつまずいても
全てを憎む必要はないことも
黒い服を着ていたことが
つまずいた理由ではないことも
笑えないのはそんなことが原因ではないことは
ちゃんとわかっているのです
だから
今だけ許して頂戴
ただ泣きたい気分なのです
理由は
ただそれだけなのです
黒猫が横切ったことが不幸なのではないことも知っています
星廻りが悪くても
世界が終わるわけではないことも知っています
靴ひもが切れてつまずいても
全てを憎む必要はないことも
黒い服を着ていたことが
つまずいた理由ではないことも
笑えないのはそんなことが原因ではないことは
ちゃんとわかっているのです
だから
今だけ許して頂戴
ただ泣きたい気分なのです
理由は
ただそれだけなのです
本日は追い風
風はあっちに吹いていた
飛びにくいのは
違う方を向いているからだった
鳥は向こうで鳴いていた
鳥だと思ったら鈴の音だった
毬は遠くにとんでった
追いかけてったら海に出た
船が岬を出ていった
鼠が一匹のりこんだ
大きな波が押し寄せた
寄せては返しうねりは嵐へ
嵐は船を嘲るように
船は嵐に戸惑うように
凪の朝
本日は追い風
風を受けて進め
どこまでも遠く
鳥は向こうで鳴いていた
歓喜の朝に包まれて
飛びにくいのは
違う方を向いているからだった
鳥は向こうで鳴いていた
鳥だと思ったら鈴の音だった
毬は遠くにとんでった
追いかけてったら海に出た
船が岬を出ていった
鼠が一匹のりこんだ
大きな波が押し寄せた
寄せては返しうねりは嵐へ
嵐は船を嘲るように
船は嵐に戸惑うように
凪の朝
本日は追い風
風を受けて進め
どこまでも遠く
鳥は向こうで鳴いていた
歓喜の朝に包まれて
地平線の端まで届け
黄金の太陽を迎え入れるべく
そっと その帳を揺らすべく
持てる全ての力と
ほんの少しの奇跡を信じて 私は
群青色の天蓋に手を伸ばす
12756キロメートルの空が
明るくまぶしく反射するとき
大きく手を振るために
そっと その帳を揺らすべく
持てる全ての力と
ほんの少しの奇跡を信じて 私は
群青色の天蓋に手を伸ばす
12756キロメートルの空が
明るくまぶしく反射するとき
大きく手を振るために