ただ そこに | たゆたううた

ただ そこに

私が眠っているあいだ

風が吹いていた
雲が流れていった
雨が唄っていた
虫が活きていた
花が揺れていた

夜が来て
朝が来た

瞼を透過する光が痛くて
泪を流していた

目をひらいた私は
いきを していた

朝の明るさと温かさを知った今
もう知らないフリはできずに

考えていた
この身体この想いこの世界を
どうやったらつなぐことができるのか

溢れてくる泪を
どうすればいいのか
目に沁みる光を
どう受けとめればいいのか
混沌のなかの感情を
どう表せばいいのか

分からなくなって
太陽を睨みつけながら
立ち上がる





そうだ

笑えば

よかったのか