居場所
落ち込んだから
ここにきた
町に取り残された一軒の本屋に
息を切らして
なぜか必死な自分がいた
罪悪感に似た
ためらい 鼓動の高まりが
高揚感のような
期待 緊張が
体中に溢れて震えていた
感覚の一つ一つを数えて
セルロイドの埋め込まれたドアを引く
セピア色の店内で
きちんと並んだ背表紙から
呼ばれるように手を伸ばす
中を開くと
優しい言葉に
暖かいものが流れてくる
今日の失敗
明日の反省
そしてほんの少しの応援が
その中には溢れていた
表紙を閉じて
お金を払うと
店主の老人は笑っていた
その人は
この場所で
長い間本を売っていた人
この場所で
失敗もためらいも高揚も
期待も緊張も超えて
長い間
人と本との出会いを見つめている人だった
だから笑って店を出た
何故今日
ここに来たのかわかった気がした
今はもう穏やかな気持ち
本を抱えて帰り道
途中一度だけ振り向いた
町に取り残された一軒の本屋
明日も待っていてほしい
明日も笑っていてほしい
ここにきた
町に取り残された一軒の本屋に
息を切らして
なぜか必死な自分がいた
罪悪感に似た
ためらい 鼓動の高まりが
高揚感のような
期待 緊張が
体中に溢れて震えていた
感覚の一つ一つを数えて
セルロイドの埋め込まれたドアを引く
セピア色の店内で
きちんと並んだ背表紙から
呼ばれるように手を伸ばす
中を開くと
優しい言葉に
暖かいものが流れてくる
今日の失敗
明日の反省
そしてほんの少しの応援が
その中には溢れていた
表紙を閉じて
お金を払うと
店主の老人は笑っていた
その人は
この場所で
長い間本を売っていた人
この場所で
失敗もためらいも高揚も
期待も緊張も超えて
長い間
人と本との出会いを見つめている人だった
だから笑って店を出た
何故今日
ここに来たのかわかった気がした
今はもう穏やかな気持ち
本を抱えて帰り道
途中一度だけ振り向いた
町に取り残された一軒の本屋
明日も待っていてほしい
明日も笑っていてほしい