パリ行きは決まった。

H●Sは、経験上どうしても信用出来ないため
安心と安全のJTBにした。
初ヨーロッパなので慎重に!

ホテルもちょっと落ち着いた地区の評価の高いホテルを選んだ。
何事も慎重に!!

だってさ、私1人でも初ヨーロッパにてんぱっているのに
同行のオミさんは海外旅行ってのは基本、
現地コーディネーター同伴みたいな世界の人で…

自力で移動!とか、
すり対策とか、


不安が一杯


不安で壊れそうなほど、不安で一杯!!

語学が出来るんならまだしも、
英語もままならない。まったく持ってままならない。
中学時代にちょっと頑張ったのに、使わなかったらまるで忘れた。
ディズニーランドでプリンセスにしゃべりかけられただけで固まる。
そんな語学力…


そこまでして、なぜ
なにをしにパリに行くのか。
なぜ今年どうしてもパリに行かねばならないのか。


それは、ズバリ


ヴェルサイユ宮殿の仮面舞踏会に参加したいから!



ヴェルサイユ宮殿で仮面舞踏会?!



言葉で聞くとまるでウソの話みたいだが

ホントの話!

もう今年で5回目の開催だっていう。
こんな楽しそうなこと、知ってしまったら行かずにはいられない。

ヴェルサイユ宮殿内の庭園で開かれる仮面舞踏会は
どっちかって言うとクラブイベント的な
想像している仮面舞踏会とはちょっと違った雰囲気のものなのだが
あのミュージカル「Le Roi Soleil~太陽王~」の脚本、振付家である
カメル・ウアリ氏のプロデュース!

日本版キムシン演出よりもフランス版演出が好きで
日本版の映像がまだ発売前だった頃は、繰り返しフランス版を見てた。
あのカメル・ウアリ氏がルイ14世没後300年の節目の年ってことで
今年の仮面舞踏会の題材もルイ14世らしい。

これは…
もう…


呼ばれてるとしか思えない!!


本当は。6月1日にある鏡の回廊の舞踏会にも行きたかったが
そちらは友人の結婚式参加のために日程動かせず
こちらのナイトイベントなら参加できる!っと発覚した瞬間の行動力ったらない。


ヅカオタで
ヅカの衣装を作りまくって着るというトンチキナ趣味をもつ私達が


この舞踏会に参加しないまま死ぬなんて、死んでも死に切れんよ!


衣装は山ほど持っているけど
一応、規定に”バロック時代の正式な衣装”が参加条件として挙げられており
去年の写真とか見ると結構いい加減な衣装の方々も多いので
私達もそれっぽく見える衣装を持っていく予定。
汐音は新作のドレスを持って行きたい。


荷物…重い…


出国前から重量オーバーの予感しかしない

ドレス1着持っていくにも、ウイッグ、パニエ、大量のメイク用品など
持ち物は多い。ウイッグ。結い上げのウイッグは…

手荷物しかない…

 

 

あのロココウィッグかついで搭乗する…のかな…
前に台湾でロケしたときに、楊貴妃のウイッグ持込で乗ったけど

 

 

あの赤外線通されたときのいたたまれない羞恥ったらない。
言い訳が「私は舞台役者だ」というウソである辛さも相当だ。


ここまで、リスクを負ってでも
やっぱり、私はヴェルサイユの夜に踊りたい。


オミさんという貴族を連れて、
大荷物を担いで、
不安な飛行機搭乗を乗り越えて、
言葉まったく分からないけど


ヴェルサイユで踊りたい


もうチケット確保からしてちんぷんかんぷんで
友人にほんにゃくこんにゃくしてもらったくらい
なんにも出来なくて、なんにもわかんないのに


ヴェルサイユで踊りたい


つづく…