昨日に引き続き一般質問を傍聴。こちらの写真は市議会傍聴席の入り口前から撮影したもの。ずっと奥には各務原アルプスをのぞむことができます。
午前中は、五十川玲子議員(市議会公明党)、波多野優子議員(日本共産党各務原市議団)、水野盛俊議員(政和クラブ)がそれぞれ一般質問を行いました。
午後からは小川麻実議員(市民派・チームみらい)、水野浩幸議員(市民派・チームみらい)、大竹大輔議員(颯清会)、遠藤雄一議員(市議会公明党)がそれぞれ質問しました。
Q.【五十川玲子】議員
2.認知症対策 認知症に寄り添う「ユマニチュード」
(1)認知症の人の行動・心理症状(MPSD)の発生を抑制し、認知症の人と家族等の尊厳を守るための「ユマニチュード」の取組の現状は
五十川議員からは認知症について大きく2つの質問がなされた。元看護師の知見をフルに活かした現場視点のある質問であった。五十川議員によれば「ユマニチュード」を実施するとケアをする側の負担も20%程度軽減したとの報告があるという。
この「ユマニチュード」とはフランス語で「人間らしくある」を意味する言葉である。仏が発祥であり先進的な取組がなされている。ユマニチュードは「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4要素からなっており「あなたを大切にしている」を相手に分かるように伝える技術のこと。
詳しくはこちらの日本ユマニチュード学会のホームページをご覧いただきたい。1人目の質問者からまたまた勉強になる質の高い時間であった。
Q.【波多野優子】議員
4.学校給食にオーガニック米を導入すること
(1)御膳籾の栽培面積と収穫量は
(2)栽培面積を増やすためには補助金を出すなど、支援策が必要と考えるが、市の考えは
(3)学校給食へ提供する回数を増やす考えは
(4)学校給食に提供できるよう栽培面積や農家を増やす必要があるがその方策は
A.【村瀬誠】産業活力部長
(1)▶︎68a・2,910kg 80a・3,570kg
(2)▶︎御膳籾をブランド化したい。有機栽培はコストがかかる。
(3)▶︎慎重に検討
(4)▶︎JAと連携を行っている
そもそも御膳籾とは徳川将軍家に献上されていた美濃国だけで栽培された米であり現在の各務原市が産地とされている。今年の1月に給食で「美濃国幕領御膳籾」としてJAや地元農家らが協力して作られた御膳籾が提供され児童からは「甘くて美味しかった」との声があったという。
https://www.city.kakamigahara.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/197/gozenmomi2.pdf
御膳籾については以上のリンクを参照されたい。議会はこのように地元の魅力を知るいい機会にもなる。御膳籾、私も作ってみたいなぁ。
Q.【水野盛俊】議員
2.令和7年2月執行の各務原市議会議員選挙の投票率
(1)40.79%の投票率をどのように見るか
(2)10歳代、20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代、70歳代、80歳代以上の投票率の数値は
(3)1月執行の知事選挙の影響は。また2月という寒い時期の選挙が影響したか
A.【船戸泰義】選挙管理委員長
(1)▶︎本市だけの問題ではないが憂慮している。
(2)▶︎市議会議員選挙の年代別投票率は集計していないが調査したい。(知事選挙における年代別投票率を紹介された)
(3)▶︎一般的に晴れや雨だと投票率が下がる。
投票率の低下はやはり憂慮すべき事項である。私は大学学部で台湾における政治参加について研究した。日本における、特に地方選挙での投票率は依然として低いままである。それと同時に政治に対する嫌悪や忌避意識も指摘されているところである。
今回の各務原市議会議員選挙では「静かな選挙」や「新人の声をなかなか聞けない」などの意見が聞かれた。確かに母親も同様の感想を持っていた。私は事務所に張り付いていたため他陣営のことは分からないが事務所前を通る選挙カーも少なかった。「盛り上がりに欠けた」選挙であったと言わざるを得ない。全く残念である。
政治参加全般については私の研究領域でもあるため今後も研究を重ねて仲間たちと議論を重ね施策を思考していきたいと思う。
Q.【小川麻実】議員
4.投票率向上に向けた本市の取組
(1)投票率向上のために、これまで本市が行ってきた取組の内容とその成果について、どのような検証がなされたか
(2)かかみがはら若者選挙サポーター「めぐる」の活動状況と今後の事業計画は
(3)義務教育段階における主権者教育について本市の考えは
A.【船戸泰義】選挙管理委員長
(1)▶具体的な検証は難しい。ポスターや広報による啓発、不在者投票の周知、投票所の土足可能化などを実施した。
(2)▶令和6年度は13名が活動しており、18歳選挙権周知のはがきデザインや大学における模擬投票の実施などを行っている。今後は新年度のメンバーが主体的なって計画していくものと承知している。
A.【丹羽章】教育長
(3)▶主権者教育は義務教育においても重要である。満18歳に主権者として自立し連携し協働すること。中学校の公民では模擬投票などを実施している。
小川議員は初当選議員ながら3期当選しているのでは?と思うような迫力ある一般質問であった。議員力を見る上で「再質問」は欠かせない要素だが小川議員は3度「再質問」をしており、質疑の質を向上させるべく努力されていた。元高等学校養護教諭であり「子どもたちの未来」を憂いているのがひしひしと感じられた。
選挙期間前より政治活動の段階からだるまを持って、市内の駅を周っておられる姿を拝見していた。演説も傾聴したくなるほどお上手でやはり政治経験の無い方とは到底思えない技量であった。これからは、より型にはまることなく自由闊達に議論をし活躍していってほしいと願っている。
こちらが、かかみがはら若者選挙サポーター「めぐる」の活動状況と紹介ページ。非常に興味深い事業であり私も積極的に参画を検討したい。
Q.【水野浩幸】議員
1.フレイル予防推進に向けた、各務原市独自の取組
(2)八木山地区での包括的なフレイル予防活動である「ささえあい活動」の取組を分析し、各務原独自のモデルケースを作ってはどうか
A.【田中眞】健康福祉部参与
▶八木山地区でのフレイル予防活動は素晴らしい。参画者の熱意によって成り立っているものであると承知。事例をそのまま他地域に当てはめられるものではない。
そもそもフレイルとは「虚弱」とも呼ばれる健康と要介護の中間にある状態を指す。フレイル予防では、運動・食事・社会との繋がりという3要素が重要である。また、各務原市ではフレイル予防としてeスポーツを導入する考えを表明しておりより一段とフレイル予防の推進が期待されている。eスポーツであれば、世代を超えた交流の機会と時間と空間を創造することができるため、地域課題を一石二鳥、三鳥…と解決する糸口になるかもしれない。
Q.【大竹大輔】議員
1.講演の利活用
(1)各地域にある公園の管理方法は
A.【中村】都市建設部長
▶遊具点検は市が、トイレ清掃・ごみ拾い・落ち葉拾いは自治会が行っている。また一部ではパークレンジャーと協力している。
令和7年4月より、自治会活動に参画するべく環境美化委員を務めることになった。主な業務内容は公園の環境整備であり大竹議員の質問にも重なる部分があった。今後、説明会が開催されるものと承知しているため今から楽しみである。
Q.【遠藤雄一】議員
2.病児・病後児童保育事業の増設および利用料金の補助や見直し
(3)病児保育所の増設について、どのように考えているか
A.【加藤】健子福祉部長
▶増設の必要性については検討。