第40回グローバルセミナーが開催され、外交の最前線で43年間、外交官として活躍された堀江良一創価大学客員教授による講演が行われました。テーマは、「世界の情勢は今!~ウクライナ問題から見えてくる世界と日本の課題~」でした。この講演では、我らが延安君が司会を務め私も現地参加いたしました。


 当初の予想では、リベラリズム的な視点から講演されるのかなと思っていました。しかしながら、経験を踏まえた現実的な内容で最近の議論のなかで最も面白いと感じるものでした。特に、日米安保条約や日本と核、中国による台湾侵攻など活発な議論が展開されました。無知な私ですが、「日米安保や日米同盟の強化」の具体的な内容を質問させて頂きました。貴重なお話が次から次へと展開され感無量でありました。


 講演後も約1時間に渡って学生5人とゼミ形式で議論をさせていただきました。実務者からのご享受は常時興奮を誘うもので、前のめりになりながら計15頁に及ぶメモを書きなぐりました。最も優れた近年の政治家として「安倍晋三」元首相を挙げられており、彼が特に外交において世界に果たした役割の大きさを改めて痛感しました。


 石破政権において、外交が不安視される場面が散見されます。内政も外政も両輪をしっかりと保ちながら、日本の国益に資する政策の実施に期待します。また、憲法改正論議(私は創憲派)を国民と共に議論してほしいです。やはり政治家は国民に納得してもらう「説明」をするべきであり、現実問題から逃げてはなりません。


 また、岐阜県各務原市に生まれ育った私にとって国防は非常に身近な問題でありました。航空自衛隊岐阜基地や川崎重工業、航空宇宙産業など私の傍らには軍事があります。これは現実であり、理想論で片付くようなものでは無いのです。例えば、核シェルターはどれだけ整備されているでしょうか。堀江先生によれば、人口の0.02%分しか賄えていません。現実から目を背けることなく、議論しなければなりません。