22年1月3日(月) 雪下出麦

 

 

ブリジット・ジョーンズ(Bridget Jones)  イギリス人

30代前半、大学卒、中堅出版会社勤務、結婚歴なし、体重は58.5Kgで減量したい、まずいことにタバコを1日20本位吸う(やめたいと思っている)、節酒もしたい、内面の安定ができれば悩みは解決できると信じているが、根っからの楽天主義な彼女で、何かを決意しても「いつも明日から」。

ロンドン市内のフラットで一人暮らし、それなりの収入を得ている。実家はロンドン北方約200マイル(約320Km、東京から名古屋の手前までくらい)のヨークシャー県(佳子様が留学したリーズ大学や大聖堂のヨークなど)にある。

 

イギリスではクリスマスに家族全員が集まり、クリスマス・プディンを食べ、家族間でプレゼント交換をしますが、正月は普通集まりません。でも、ブリジットは正月に呼ばれた。

 

 

「ブリジット・ジョーンズの日記」

 

ブリジットのNew Year’s Resolutions (日本で言う、「新年の抱負」)

◆I WILL NOT(やめること、しないこと)

*過度の禁酒

*無駄な出費

*仕事の先延ばし Allow in-tray to rage out of control

*男性の言動への過剰反応 Get upset over men、but instead  be poised and cool ice-queen

*男性への過剰傾斜 Have crushes on men,but instead form relationships based on mature-assessment of character

*陰口ほか、合計12条

 

◆I WILL(守ること)

*禁煙

*太ももを細くする Reduce circumference of thighs

*自信をつける Be more confident

*責任感のある大人との実際的な関係の構築 Form functional relationship with responsible adult

など合計20条

なかなか分かりやすい抱負ですね。

 

 

「日記」は、ある年の1月1日(日)から始まります。

 

1月1日(日) 

正午 Noon. London: my flat.

ううっ。ウナ&ジェフリー・オルコンベリー家の〈新年ター キー・カレー・パーティ〉に出かけるため、わざわざグラフトン・アンダーウッドまで北に150Km車を飛ばすな んて、肉体的にも精神的にも情緒的にも、とても無理。ウナとジェフリーはわたしの両親の親友で、 わたしがまだすっぱだかで芝生を走り回っていたころから、わたしのことを知っているらしい。きょうあの家のパーティに出かけなきゃならないのは、去年八月の銀行休日の朝八時半、母から の電話で無理やり約束させられたからだ。そういえば、あのとき母はやけに回りくどいやり方で、そ の話題を持ち出したっけ。

・・・

午後11時45分(パーティが終わってから、さらに150Km北上して実家にいる)
ううっ。新年の初日からひどい目にあっちゃった。またしても、両親の家のシ ングル・ベッドで、元日の夜を迎えるなんて冗談じゃない。この歳で、いくらなんでも屈辱的すぎる。

しかも両親の親友の家に行くのに高速道路を間違えて、西の方に行ってしまい、大遅刻してしまったし。それに、お見合いをさせられて。

 

 

(母親が8月にパーティ出席を約束させた魂胆が分かった)

母「小さい頃、ダーシー一家が家の遊びに来て、そこの子のマークと水遊びをしたのを覚えているでしょう。マークはアメリカから帰ってきて、奥さん(日本人)と別れて、いまロンドンのホランドパーク(高級住宅地)に家を探しているんだって。超一流の弁護士さんなのよ。」

両親の親友「マーク! あなたに引き合わせたい人がいるの」

・・・・

私の意思に反して、全身が真っ赤になった。赤い色が首筋まで登ってくるのが自分でも分かるほどだった。あれじゃ、わたしが両親の親友に仕向けたことだと、マークに思われたに決まってる。

 

午前2時

新年なんて、大嫌い。みんな、大嫌い。

 

 

 

次の日記は1月3日になっています。

イギリスでは正月休みは元旦だけで、2日から仕事が始まります。ブリジットは元旦を実家に泊まったので、2日は会社を休んで、3日から出ることにしたのでしょう。

 

(2022年の正月は、元旦が土曜だったので、3日月曜が振替休日になっていて3連休になっています。また、クリスマスツリーは1月6日に片づけます。1月5日の夜が Twelfth Night 十二夜で、東方三博士がキリストに拝謁した日です。その翌日にツリーを片づけるということのようです。起源は異なりますが、日本の松飾りを片づける日と変わらないとロンドンに居た時に思っていました。)

 

以上、ブリジットの正月のあらすじだけです。母親に仕掛けられた時の会話とか、両親の親友のとりもちの会話とか、たくさん面白いことがあるのですが、後日、原書の英会話で少し紹介しましょう。

 

イギリスでは大きくなって、まだ親の家に居残っているのを恥とするカルチャーが定着しています。ただ、昨今の分断と格差で生活が苦しくなり、両親と一緒にいる大人の子供も増えてきているようです。背に腹は代えられないと言うことでしょう。