日付が変わると
一つ歳をとることになる。
ここ数年、6月5日の夜は
少し気持ちがざわざわする。
「過去まで行ける
切符を手にいれた」なら
間違いなく「誕生前夜」行きに乗るだろう。
大きなお腹を抱えて
そろそろ陣痛が始まりそうな
まだ若い母に
どうしても伝えたいことがあるから。
「医者がなんと言おうと、
『それ』をしちゃダメだよ。」と。
私の誕生日は
母がC型肝炎ウィルスに感染した日。
それを知った時のショックを思い出すと、
今でも吐きそうになるほど辛い。
誕生日前夜に感じる
母に対する大きな罪悪感。
それは産んでもらった感謝と共に
生涯、私が抱えて生きなければならない宿命だ。