さて八月も後半となった。私の事前のDIY妄想も徐々に仕上げに向かわねばなるまい。具体的には、シフトブーツの革部分は現物合わせになるから、加工したパネル部分とエアコン上のコンソールパネルを同じ色調に揃える件を片付けよう。
とりあえず、世の中では高級感と言われているピアノブラック、つまり艶のあるブラックにするとして、黒といっても同じ色や質感にしたい。加えて、私がピアノブラックを躊躇するところの指紋が付きにくい感じに仕上げたいのだ。
スプレーで塗装
バイクでもカスタムをしていたときの材料が残っていた。といっても、バイク本体ではなく、バイクでラリー大会にでてみたいと思い、ラリーコンピューターが高すぎるので、マイコンでプログラミンし、プリント基板も自作して作ってしまった。その時の黒スプレーが紫外線や傷にも強いという触れ込みだったと思ったので、スプレー塗装をしてみたのだ。最終工程の磨きを行うコンパウンドという磨き材や電動工具もあったので一通りやってみたものの。。。
プラサフを吹いて、耐水ペーパーで水研ぎして下地を作り。。。
黒色を塗って。。。
研いでは、また黒を塗り。。。
最終的にはクリア塗装を塗って、磨いて。。。
写真ではできたように見えるかもしれないが、実は、小傷やらが気になり、個人的には満足がいかない。
環境がベランダという空間では限界がある。塗装はプロの仕事だと思い知らされるのだ。それをごまかせるのがマット塗装だ。艶のない黒ならまず失敗することがない。
カッティングシートでやり直し
カッティングシートは単色や木目、ファイバーなどの柄が入った粘着性のシートだ。これを張り付け包み込むことをラッピングといったりもする。私は3Mのダイノックというシートを愛用しているのだが、この製品に限らず、およそカッティングシートというものは、ヒートガンというドライヤーを強力にしたような道具で加熱すると柔らかくなり伸びる。これによって、立体のモノでも包み込むように貼ることができる。スマホの画面傷防止のフィルターと同じようなものだが、空気がしっかり抜けるような工夫が裏面にしてある。
まずは大きなパネルのほうを包んでみた。手前のほうはラッカーペインとしたもののほうだ。写真では区別がつかないだろう。
シフト部分のパネルにかっティングシートを貼っている途中の写真。まずは貼って、穴になるところはヒートガンで柔らかくして断面がキレイに見えるように加工していくのだ。
終盤戦。まだ左のギア固定を解除する穴をあけていない。
裏面はこのように折り返してある。素人作業だからこんな仕上がりである。
完成。同じシートで質感も共通化されたし、なにより、指紋も傷も付きにくい。なにより、飽きたら別の色に張り替えるのもできるのも楽しい点だ。
大昔にバイクのカスタム用に買ったシートだったが、今でも十分な接着性やシートの柔軟性があり、特に出費することなく加工できた。
このシートを使って、センターコンソールのパーキングスイッチ周りを木目にするつもりだ。
素人では塗装は難しいけれど、ラッピングは簡単なので素人DIYには非常に便利な材料だと思う。Amazonでも楽天でも売っている。私が買ったのは相当昔なのだが、品番が変わったようであるが、これが現在の同等品と思われる。リンクは40cmの切り売りであるが、短いもの、長いものもあるから、お財布や必要に合わせて選択することをお勧めする。若干高いようには思うが、スプレー塗装も、プラサフ、黒、クリア、耐水ペーパーとそろえると、それなりの価格である。フィルムを熱で伸ばすにあたり、ヒートガンでなくても家庭用ドライヤーで可能かどうかは試していないのでわからないけれど、ダメではない気がする。しかし、ライターで炙るのは絶対にやめた方がよいのでご注意あれ。