ヤリスクロスのシフトブーツ製作をのんびりやっている。といっても勘所をつける練習である。
プレートの加工はおよそできたから、塗料をどうするかあれこれ考えている。
ブーツの型紙を起こそうとおもったが、実際のシフトの高さや太さを測る必要があるから、実際には納車後にしかできないのだけれど、作るにあたっての勘所をつかみたいと思い、梱包用クッションを革にみたてて作ってみた。
初手、足りず。立体こそ現実である。とはいえ、ここをのりしろにして、大体こんな感じにすればいい、といったイメージを沸かせるには十分である。まずは目的達成だ。
再チャレンジ。なるほどここはこういう感じにすればいいんだ、といった更に勘所がでてきた。
結局、大きさは、実際にこの梱包材を立体的に実車にあてて採寸するのが一番で、今回学んだ裾の処理を加えれば、数回の失敗のうちにはしっくりしたものが出来そうだという目安がついてきた。
腹が減ったので
似たものづくりをやっていたら、昼飯の自炊も似たものを作る気になった。
お勧めの正麺。実は何種類も味がある。今日は旨塩味でいこう。このパッケージのような雰囲気に具を載せようではないか。
パッケージ写真のお肉は豚を炒めたようだけれども、ワンコ用に煮た鶏肉に換えてみた。もやし、きゃべつ、ニンジン。人参もワンコ用に煮たものを拝借。うちのワンコは野菜が好きであり、ダイエットもしているから、私よりも数多くの野菜を食べているのではなかろうか。
というわけで、美味しくいただきました。
モノマネから学ぶリアル
何かを学ぶときはモノマネから始めるとよいと思う。自己流との違いを発見し、コツのようなものを感じとることができるのだ。今時は、いきなり正解を動画で見たいという若手が多い。でも、それは疑似体験であって、自分も出来る気分になるだけだ。錯覚しているのだ。失敗してもやってみて、うまくいく方法を見つける非言語的な感覚域にこそ「ツボ」がある。それが現実だ。
すばらしいVR(仮想現実)技術が普及し、家に居ながらにして平等院鳳凰堂の見学ができたとしよう。でも、それは実際にその場で感じるものとは別物だ。体験とは、見たいものだけを見るのではなく、その場の環境、風、潮の香、木の香、など、その場でしか体験できない何かを含めた全体が必要なのだ。
モノづくりが好きな私だが、モノづくりに隠された工夫を知るのが好きだ。それが人の知恵であり、歴史であると思う。そうした知恵に出会うと、なんとなくホッコリする。
デジタルな仕事をすればするほど、アナログな世界に魅了される日々である。