マレーシア GP 雑感 | つれづれなるままに、シルビア。
【 内輪揉め 】

本来仲間である者同士が互いに争うこと。


【 確執 】

互いに自分の意見を強く主張して譲らないこと。また、そのために生じる不和。


【 チームオーダー 】

モータースポーツにおいてチームが所属ドライバーに指示を出すことによって故意に順位を入れかえたり保持しようとすること。


さあ、国語の時間を終えたらば
いよいよ! 第2戦 マレーシア GP の スタートです!!




最初にひと言。
なんまら! 面白いレースでした。 色々な意味でww




今回はまず、この画像をご覧いただきましょう。




ええと ・・ これは決してお通夜ではなく
れっきとした世界選手権の表彰台でのショットです。

この微妙な空気感!!ww


レースは部分的にウエットコンディション。
全員浅溝タイヤでのスタート。




ああああ! いきなりマタドール!!
クレイジー小僧にカマを!!!

マタドールのフロントウイングが破損。
すぐにピットインしれば良かったものを、何故かもう一周。
ホームストレートで風圧に負けてフロントウイングが車体の下に!!

残念。 痛恨のノーポイントリタイヤ。


路面は少しずつ乾いてきて、続々とピットイン。 大混雑。




走り屋がマクラーレンのピットに!!www

そこは ・・ 昨年まで。 つい間違っちゃったんですねw
確かイケメンくんもレッドブルのピットに入ったことがあったようなww


そんなこんなで、ラップリーダーは苦労人サンオツ!
背後にはクレイジー小僧!!
同じチームであれば、ここは少しようすを見ながら・・


「 マークなまら遅え! どかしてくれや!! 」
「 まあ待て。 まだ半分残ってっからさ 」


小僧、なんとヤル気マンマン!!ww
まあでもそこはチームにたしなめられ、大人しくクルージング。


イケメンくんのピット作業でミスがあったり
アイスマンが周りを全然見ていないヒュルケンベルグにキレまくったり等
色々なことがありつつ、またもや小僧とサンオツが接近。

チームからは 「 このまま安全にクルージングするように 」
と指示が出ていたとか。
サンオツは文字通りオトナ。
言いつけをシッカリ守り今季初優勝に向けて走っていたのですが・・




なんとバトルスタート!!ww

小僧、ヤル気マンマンのオーバーテイク!
そこからマークもアクセル全開! 超接近戦!!

大興奮のバトルを 少々? イヤかなり強引に制したのは小僧。
マジでクレイジーな走り! なまらスゲー!!


後方ではメルセデスがバトル中。




ここは走り屋が制しました。
③ 走り屋 ④ 若い方のイケメン というオーダー。

しかしながら、どう見てもペースが落ちています。
若い方のイケメンがチームに訴えました。


「 ボクの方が速いんだから抜かせてよぉ! 」
「 ダ メ 」
「 なまら遅いんだってばぁ (泣) 」
「 ダメ。 ちゃんとふたりでフィニッシュして! 」


御大ロスブラウンがバッサリww

若いイケメンには 「 燃料がギリだよ 」 とのチームラジオ。
アクセルば踏ませたくない時の常套句ですねw


で、ゴール。

① 小僧 ② サンオツ ③ 走り屋 ・・ そして ④ 若いイケメン

表彰台に登れたのにそれを許されなかったイケメン。
チームは 「 グッジョブ! ニコ 」 と何度も労いますが、ずっと無視。
ようやく最後に


「 ・・・・・ 覚えといてよ 」


ボクが今回涙を飲んだのを忘れないでね
次逆の立場の状況があったらボクに譲ってよ、ということでしょう。


「 ニコを心から祝福したい。彼の方が懸命でより統制されたレースをしていたし、彼はボクがフィニッシュした位置に相応しい 」


走り屋、今はこう言っていますが、また同じような状況になった時
果たしてちゃんと言うことを聞くかな??ww




メルセデスはチームオーダーをシッカリ守り
若イケメンが涙を飲まされました。

一方 ・・ チームオーダーを守らなかったヤンチャ小僧は




なまら怒られとります!ww




「 マーク、ゴメン 」
「 ・・・・・ 」
「 ゴメンって! いやスミマセン 」
「 ・・・・・・・・ 」




フテッてヤケ酒を飲むサンオツと
やっちゃった的な表情で見つめるガキンチョww

キレッキレのクレイジーな走りは間違いなく現役最速なのですが
この辺、まだまだ本当に小僧というかガキンチョですよね。
いつだかの トルコ GP でも こんな場面がありました。
あの時は同士討ちで両方リタイヤだったっけ? 最悪の結末でした。
それに比べればマシかもしれませんが・・

速さこそすべて。 前を走るヤツは何人たりとも許さない。
後先考えずイケイケで攻めておきながら、後でなまら後悔。
そんなカワイイところも彼の魅力なんですけどネww




という訳で、冒頭のポディウムのようなことになったのであります。


セバスチャン・ ベッテル (優勝)

「今日は僕が台無しにしてしまった。あのようなことをした理由について、良い言い訳ができたらいいけど、言い訳はできない。マークの怒りと、チームが今日の僕の行為に不満なのも理解している。僕は彼とチーム全員に説明する義務がある。彼らにはあとで説明しようと思う」

「このような状況が起きること、もし起きた場合の行動については何度も話し合っている。普通は起きないことだけど、今日はそれが起きたし、指示を行動に移すべきだった。僕は指示を受け、それを無視した。マークと僕は、接近しているときは互いに戦うことに慣れているけど、タイヤがあのような状態で、どれくらい持つかわからなかった。2位を守るという指示を無視したのはとても大きなリスクだった。あの2周でタイヤを駄目にしたら8位や9位で 終わったかもしれない。チームの判断より自分の判断を優先させてしまったし、間違っていた。意図的ではなかったし、謝罪する。優勝したけど嬉しくない。ミスを犯してしまった。やり直せるならやりなおしたい。今は難しいけど、マークとチームに謝罪する義務がある」


マーク・ウェバー (2位)

「セバスチャンは僕を尊敬していると思っているし、僕も彼を尊敬している。でも、今日の状況への対応は良くなかった。レースが終わってから指摘するのは難しい。限界でレースをして全力で攻めていたし、あれはチームにとって最悪の状況だった。チームは体裁をつくろおうとするだろうけど、状況が悪い方向に進む可能性に気づいているはずだ。これにはちょっとした歴史もある。僕は最後の15周、いろいろなことを考えていた。でも、自分の走りには満足していた。終盤に起きたことを切り離しそうとしたし、僕たちは今日のことから何かを得たと思う。でも、もちろん結果には満足していない。このことで何人かの人には圧力がかかるだろうけど、残念ながら巻き戻しボタンはない。このような状況の後では、世間は生々しい感情を見たがるものだし、実際にそのようなことがあったけど、僕らは冷静さを保つ必要がある。次のレースまで3週間あるので、問題に取り組む時間はある」


チームオーダーの是非について、ここでは触れません。
チームプレーである以上あって当然だと思いますし
一方、目の前のヤツより自分の方が速ければ抜くというのも
なんまらよく理解できます。

いずれにしろ、チームのルールを守ることは大事です。
ルールを守って涙を飲んだのがイイのか
ルールを破って栄誉を手に入れたが立場が危うくなるのがイイのか・・


> 残念ながら巻き戻しボタンはない


凄いバトルが見られたのはとてもラッキーでしたが
クレイジー小僧は少しばかり反省した方が良いでしょうね。