会社が大きく揺れた
立ってられなくて
パニック起こした先輩が
私の手をひいて
外に出たとき。
世界が終わったと思った
ビルが縦に揺れていて
いつかみた映画みたいだった
部長の誕生日
お祝いの予定はなくなった
近くのコンビニの
お菓子を買って
外で渡して一生忘れませんと笑いあった
部長が、会社を去るなんて
あのときは思わなかった
緩衝材にくるまって
ホッカイロ貼り付けて
ガタガタ震えて過ごした
2012年
マヤの予言では世界が終わるという
もう1年ない
このまま終わる
やり残したこと
子供抱きたかったなぁ
安易だと思われるかもしれない
愚かだと笑われても
私は家族が欲しかったんだ
人生で
ただひとつ
愛する人と過ごせる家族を
家族、は叶わなかった
子供、は叶った
すべて叶わなかったわけでは
ない
けど、
欲しいがるのもまた、人間なんだろう